栗日記 復活編⑦
「歯ブラシに歯磨き粉をつける」という難関を突破し、自分1人で歯磨きの準備から片付けまでできるようになった(大進歩)。
食事も自分の腕で食べられるようになった。
歩くときにまだつまずくことがあるから注意する。
どれも、入院前は当たり前にできていたことだ。
今それが1つずつできるようになっていくことが嬉しい。
身動きができなくなるほどの大怪我を負って、否応なく視点を変えられた。
ただ当たり前に生きていることがどんなに幸せか。
まだ腕が上がらず、右腕は額の高さ位まで上げるのが精一杯だ。
左腕は相変わらず指も動かないままだけど、肘が少し曲がるようになった。
明らかに以前より指に力が入るようになった。
装具なしで、ご飯が食べられるようになった。
「一生車椅子かもしれない」と覚悟していたところから、自分でも驚くぐらい回復できたと思う。えらい。
最近はコロナの影響で面会だって思うようにできない。
寂しくてどうにもつらい。
とは言え、まぁ、できることから楽しんでいこうと思う。
最近はDVD プレーヤーを操作したり、イヤホンを自分でつけたりもできるようになった。