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栗日記 リハビリ編46
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私はモーガン・フリーマンが好きでたまらない。
どの作品で、どの役であってもすごくいい味を出してるよね。
旨みそのものみたい。
連鎖する暴力の果てに、終盤になってキッドが実は人を殺したのは初めてだと告白するシーンが大好き。
「信じられるか」
「あいつもう息をしないんだ」
と泣きながら言うキッドは初々しくてとってもかわいい。
「殺人を非道な行為だ」
と改めて言うマニーの言葉には重みがありすぎる。
西部劇にはいつも、自分の意に反するやつを始末してしまおうという悪意が横行する。
銃って本当に怖い発明。
人間の人格は一言では表現できない。
善人と悪人の境目もない。
そんな中で、その手に凶器を手にする資格を持っている人間なんて、ほんのごく一握りだと思う。
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相談員さんと面と向かうと何を話していいのか分からなくなるので、
いつもその1週間であったことをA4 1枚に打ち出して、日記みたいにして渡す。
結局私が過去を振り返るのは、
「私の左腕を奪ったのは何か」
というテーマに答えが出ないから。
病院から出てきた当初の投げやりな思考と比べれば、今はまだ前向きにものを考えられていると思う。
「もう人生なんてどうでもいい。
今日一日、楽に過ごせればそれでいい」
と言うところから、
「この1年でどれだけ回復できるか」
と考えるようになったから。
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「感動のない人生なんて死んでいるのと同じ」。肝に銘じておく。