金八とGRIDMANに共通するテーマ[日記-15]
「3年B組金八先生」のロケ地に友人たちと行ってきた。
足立区・北千住駅〜堀切駅周辺に、学校や生徒の家、病院などが点在している。
この土手に来ると心が浄化される。
一緒にいた友人からは「どこが?💢」とツッコミが入るだろう。
既に20年以上、ほぼ月に1回の頻度で来ていたから、お気に入りのコースというのが決まってくる。
今日は最もオーソドックスで、
北千住駅東口〜商店街を抜けて土手へ〜堀切駅&桜中学〜1.7mガード〜日の出屋(ロケ隊がお世話になったラーメン屋)で昼食〜問題児ばかりのマンション〜北千住駅付近の怪物ガード〜開かずの踏切
というコースである。
さあ、観てない人は全然わからないであろう、ははは。
この付近、2018年以降は若い学生さん達がスマホ片手に撮影する光景に出会うようになった。
「ウルトラマン」でお馴染みの円谷プロダクションがTRIGGERと制作した「SSSS.GRIDMAN」というアニメがスマッシュヒット。
この舞台が金八のロケ地と同じ堀切なのである。
特撮ファンとアニメファン双方を唸らせて、続編「SSSS.DYNAZENON」劇場版「グリッドマンユニバース」など次々に世界観を広げた作品だ。
元々、僕が小学校の頃に放送された実写特撮「電光超人グリッドマン」という作品があった。
早すぎた名作と呼ばれ、当時普及し出したPCなどをはじめとしたデジタルツールの内部で、怪獣とヒーローが闘うというもの。
特徴は、グリッドマンは「弱い」ということ。
力の強さが魅力なのではなく、「弱さを認める心の強さ」が魅力であった。
また、「魂の救済」もテーマのひとつ。
孤独な少年が心の闇につけ込まれ、悪の道に進んでしまう。
その心を、同級生達(主人公側)が救うというストーリー。
20数年ぶりにアニメとして蘇った「SSSS.GRIDMAN」も、孤独な美少女(ここは現代風)が心の闇につけ込まれて精神崩壊しかけ、それを友人達が救っていくというアウトラインは変わらない。
続編というか姉妹編の「SSSS.DYNAZENON」では、メインの登場人物全員が、過去に大きなトラウマを抱えており、今も生活がうまく行っていない。
それぞれが影響しあい、戦いの日々を通して、救われていくというストーリー。
両者ともタイトルの「SSSS」は発音しないが、前者は「Special Signiture to Save a Soul.(魂を救済するための特別なコマンド)」、後者は「Scarred soul Shine like Stars.(傷ついた魂は星のように輝く)」と、作品を象徴する意味がある。
前者は少女1人の救済であり、後者は群像劇であることから、魂が単数形・複数形で使い分けられている。
金八先生の脚本家である小山内美江子氏は、「ウルトラQ」と「帰ってきたウルトラマン」に1作ずつ脚本を提供している。
小山内美江子さんの本当の苗字=笹平→帰ってきたウルトラマンの「ササヒラー」という怪獣の由来であり、「SSSS.GRIDMAN」の劇中にはこのフィギュアも登場する。
他、学校のチャイムや教員生徒の名前など、随所に金八ネタが盛り込まれてあり、双方を愛してやまない僕としては観ていて楽しい限り。
この記事を読む限り、制作側がかなり意図的に配置している。
小ネタも楽しいが、金八先生も「救う人」であると僕は認識しているため、「魂がどう救済されていくか」という観点から見比べるのも面白い。
魂の救済は、その人が「変わりたい」と本気で願い、自立を叶えることで実現する。
僕は今まで人を助けたい、という思いから、自立を阻んできてしまったと今年気づいて反省した。
人は自分の足で立って、初めて「自立」なのである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?