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機能性ディスペプシア闘病記

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日本の新国民病とも呼ばれる機能性ディスペプシアの闘病記です。人生全体に関わるものだったので、発病前(幼少期)から完治までの流れを綴ります。
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#メンタル

他者への期待[機能性ディスペプシア闘病記-8]

大学では教育学部に入った。 特に教員を目指していたわけではないが、「金八先生」が好きだったので、漠然とその分野に興味があった。 初回の授業から、違和感を感じた。 内容が、あまりに現実から乖離しているように思えた。 理想論というか、机上の空論に近い。 教育とは、僕のイメージでは「支援」あるいは「子どもの可能性を引き出す」というものだと認識していた。 学部での定義は「矯正する」「これなしではまともな人間に育たない」という、傲慢なニュアンスにも違和感があった。 グループワーク

「ま、いっか」の先生 [機能性ディスペプシア闘病記-2]

前回、それなりに暗い感じで少年時代を綴ってしまったけれど、僕としてはあの環境が普通であった為、体感としてはそこまで苦痛ではなかった。 まだ他の家と比べて我が家が変わっている、ということも認識していなかったからかもしれない。 小学1〜3年くらいはそれでも引っ込み思案で、おとなしい子だった。 勉強の成績もあまり良くなく、パッとしない印象だったろう。 小2の頃、仲の良かった同級生が、成績不振を理由に担任から怒られていた。 「もっと頭のいい子を見習いなさいよ!ほら、頭のいい子、