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方法序説

方法序説
ルネ・デカルト 1637
デカルトは、書斎に籠った「思索の人」と見られがちですが、その生涯をみると「行動の人」でした。大学で法律学を修め法学士になりますが「世間という大きな書物」で学ぶために旅に出ます。まずオランダ軍に、そしてカトリック軍に。知己と刺激を受けた後、ドナウ川のほとりで思索を重ねる・・・・。
デカルトの代表作「方法序説」。これは元々「屈折光学」「気象学」「幾何学」の三つの「試論」に序文として付け加えられたものです。理性を正しく導き、語学における真理を探究するための方法についての序説。一種の精神的自叙伝ともなっています。
絶対的に確実なものを求めてすべての感覚知を否定する。一見明白な数学的真理も疑われる。しかし、このようにすべてを疑った後にも疑い得ないものが残る。それは疑う私。

「われ思う、故にわれあり」
懐疑主義者のどんな奇矯な仮説でも揺るがすことが不可能なほどに大変強固で、確実なものであることに気づき、何の過ちの恐れも無しに、私の追求する哲学の第一原理として採用することができると判断した。

デカルトにとって哲学の第一原理、あらゆる思考の出発点となりました。

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