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日本語の歴史

📗『日本語の歴史』
〜青信号はなぜアオなのか〜
小松英雄 2001

1:イントロダクション
2:日本語語彙の構成
3:借用語間のバランス
4:言語変化を説明する
5:音便形形成から廃用まで
6:日本語の色名
7:書記テクストと対話する
8:係り結びの機能

「どうして、ミドリ色なのにアオ信号なの?」
(「青信号」に相当する英語は「green light」)

《古代の日本では色名は「白」「黒」「赤」「青」の4色。そこから始まる》

📎
どこを読んでも面白いのですが、今回は日本の「由緒正しい4色」のなかから更に拾い上げて、「対の色」をまとめてみました。

📝アカアカト、シラジラト、アオアオト、クログロト
(この形式の副詞があるのは4色だけ)
📝アカイ、シロイ、アオイ、クロイ
(「い」をつけて形容詞化する言葉は4色だけ)

〈対で用いられる色は4語だけ〉
❤️アカ
🤍シロ
💙アオ
🖤クロ

〈色の組み合わせ6通り〉…(対の例)
🔴⚪️…運動会:紅白歌合戦:旗
🔴🔵…色鉛筆:カビ:鬼:紫蘇:蛙
🔴⚫️…収支:紅白幕と鯨幕:トランプ
⚪️⚫️…勝敗:凶事:容疑:素人と玄人
⚪️🔵…顕漠(はっきり/ぼんやり)
⚫️🔵…?(無いらしい…惜しい!)

色の名前と色彩学的な名は必ずしも一致しない。青虫や青葉は「緑色」。古来より「青」の元々の色は、はっきりしない。長い時をかけた変化の末に今がある。

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