14、僕より先に死んでくれ
99匹のうちの一匹
キミが生まれた時は知らないけれど、
それでも、
時間の流れの今この時、
僕はキミに触れていたい。
幸せの在り方を探す。
僕の不幸がキミの不幸になるなら、僕はキミのために幸せになりたい。心配いらないよって、キミの知らないところで幸せになったり不幸になったり、僕は概念のままでいたいんだ。
同じ時間を共有して、知って、それでも埋められない距離が恋しかった。
キミの視界に瞬く、衛星の一部。
“好き”が届かない場所から、愛を叫び続けるよ。
真実が追求する努力家へ
僕らの愛を一身に浴びて、オワカレのその時まで、健やかに生きてくれ。僕の知らないところで、僕を知らないまま、その存在を主張し続けて。
キミは僕らの一番。
目新しい神の前に行きたくないのは僕らも一緒。キミを安心させることなんて、僕には到底できないから、せめて存在を消して、いるはずのいないを証明するよ。
絶対も一生も、無責任なことは言えないから、逃げ道を用意しながら呪われさせて。
また、桜が散る時まで。