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7、無知ならよかった

 【99匹のうちの1匹】

理解の再確認が無知と捉えられること。黒猫にでもなって、どこまでも優雅に歩いていたかった。野良になって威嚇したまま過ぎ去ってしまえる日を、夢見てた。あたたかい布団の中。
自分の中の自分をナイフで刺されている。
やわらかな、ゴム製のナイフ。
深くは突き刺さっていないが、確かに、ぼくの核を貫いていた。浅い場所に数多存在する、ぼくの核。突かれる度に吐き出される劣等は加速して、ヒトの仮面が崩れていくのが、見えた。(だからぼくはヒトの顔を見れない)

こぼれ落ちたモノがなんだったのか、死んだハムスターだけが知っているのだ。ぼくは知らない。もう、忘れてしまった。厭だったソレは、ぼくが思い出すまいと蓋をした。整理整頓が好きなだけです。好きなモノだけ自分のそばに置きたい。

暗渠

無知をかたどる華やかさを持ち合わせてはいないから、ただのポンに成り代わる。
踏み込まれる勇気がないから、踏み込む勇気もない。だれも来ないでくれ。しらない。

唯一の想像を、マイナスにしたくない、だけなの。ホントは。嘘。僕は嘘つきだ。興味のないことを興味があると口走る。アタマとカラダが一致していないから、すぐに駄目なことを口にする、行動する。

「ぜんぶ 迷惑だよ」
と、言われる気がする。
おれは迷惑。
他人の感情ほど迷惑なことはない。
だからぼくは、

ぼくは

ぼくは



結局迷惑をかけてるじゃないか

って、無知ならよかったのに。