13、温度の高いたべものが好きだ
99匹のうちの1匹
人生には、刺激が必要。
あまりにも呑気な生活、風が流れている。わたしが息を吹きかけるたびにアツさが充満していく。温度が高くなる。私の胃に、脳に、少しばかりの刺激を。私は温度の高いたべものが好きだ。
食べ物のあたたかさは愛を食べることと似ている気がする。懐かしさ。きっと君にもそんなことがあった?
むかし聞いたような音楽が鳴っている。
私はまだ音をハッキリと捉えられないから、皮肉をちぎって唐揚げにだってできる。料理は得意な方だよ。
三度の飯がぼくらのカラダを作るって、一体だれがキチリと守るんだい。
(ぼくはぼくの信じたいものを信じたいし、信じたくないものはできるだけ耳に入れたくないだけなんだ。これは本能と言う)
「プラネタリウムみたいな恋がしたい」
そう言ったきみは恋の一欠片さえ持っていなかったし、私はそんな私の与太話を聞き流せるほど大人ではなかった。
ただ、シンプルで分かりやすい答えが欲しかった。複雑で時間のかかる解決方法なんてゴミみたいだ。暴力的な言葉で、きみのカラダを貫きたい。明日の活力を生み出したい。他人の恋ほどつまらないものはないよ。
言葉を産んで 言葉を殺す
僕らの人生がすべてカタルシスに置き換わっていく。
大丈夫なんてもう言えるはずはないから、
きみの受動喫煙で一緒に死んでくれないか?