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日記:マロングラッチェ。またアイヌ語のメルメルは輝きの言葉:100分de名著アイヌ神謡集

マロングラッチェ


先週、夫の実家からもらった栗ではじめて作ったマロングラッセは、甘く洋酒の香りに仕上がりました。砂糖とラム酒を入れたからその香りがする以上のものではなく、ピアノを弾いたら音が出たといったのに似た感じであり、売り物のマロングラッセ的な魅力はないのですが、良しとします。

マロングラッセをつくった後のシロップが割と使えそうでして、カフェオレとかに入れると最後に割れた栗のカタマリが食べられたりして(栗が割れること自体は失敗なのですが)、お菓子がなくてもちょい満足のコーヒータイムになりますな。

本日また栗をいただいたので、作らねばならないでしょう、グラッチェ。いえ、グラッセ。

シロカニ コンカニ


ところでハードディスクに溜まっていた100分de名著の「アイヌ神謡集」回。ようやく3回目まで見ました。

見ていてオヤッと思ったのが、日本語の響きに似ている言葉があるなあということ。

有名な「銀の雫ふるふる」で「シロカニ」「コンカニ」という言葉が出てきて、それぞれ「銀」「金」を指すという。これは「しろがね(銀のこと)」「こがね黄<コン>金<カネ>」からきているのでは、とちょっと調べたら、やはりそうでした。

アイヌ語と日本語にはやはり似ている単語があり(地理的に接しているから当然ですね)、もうとっくにそれぞれの言葉のルーツについての本もあるようです。

メルメル、めらめら、ピカピカ、キラキラ


同じルーツなのかどうか。知りたいのが、第2回で登場した炎の輝きを表す「アペ(火)メルメル(輝き)」という言葉。

あれ、「メルメル」って、「めらめら」に似ているなあと思ったのが、アイヌ語と日本語の共通性に興味を持ったきっかけです。

なんでかっていうとオノマトペだからで、オノマトペは日本語の魅力の1つだと思っているからです。

「めらめら」と「メルメル」が似ているって偶然かなあ、どうだろう。
あの炎のサマを、その輝きを、「メルメル」と表現するの、とても素敵だし私の言語感覚の腑に落ちます。

日本語には輝きを表す言葉に「ピカピカ(ひかる、ひかる)」「キラキラ(漢語、綺羅綺羅)」がありますが、「めらめら」も輝きを表す言葉だったら素敵だったのに。日本語の「めらめら」は、炎の勢いの方を表しますよね。

世界の有様を説明語ではなく、感覚描写するのって、言葉の絵みたい。とても面白いと思います。

世界の似た言葉


私はまったく詳しくないのですが、外国語のちょっと聞きかじった言葉には「オヤあの言葉と似ている」というものがあり、これもいつか解きほぐしたいのですよね。多くの研究があると思うのですが、なかなか勉強が及びません。

一番大きなところで知りたいのは「なまえ」。学生時代にマレーシアに行った時、名前はマレーシア語で「ナマ」だと聞いて似てる!と思いました。さらに英語では「name(ネーム)」なんですよね。

ちょっと調べたら、もっとたくさんの言語で似た響きだそうで、名前に関する言葉が多言語で似ているって不思議です。

どこかに研究ありそうですよね。

ちなみにアイヌ語から日本語になった言葉で有名なところとして
ラッコ、トナカイ、シシャモ(スス・ハム/シュシュ・ハモ)があるそうです。

。。さて、これから栗を剥きます、栗の数からして先週みたいに午前様にはならないだろう、と見積もっています。…どうなるか。

ひとあし早いですがおやすみなさい。

(日記:2022年10月1日)


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