個人的名盤「君繋ファイブエム」
こんばんは。空峯 千代です。
最近は勧めてもらったオルビスのスキンケアセットで肌が好調なのです。うきうき。
今日はASIAN KUNG-FU GENERATIONの1stアルバム「君繋ファイブエム」について語りたいな、と筆を執りました。
知人にオススメしてもらってAmazonで購入した1ヶ月後にようやく「そろそろ聴いてみるか」と重い腰が上がったわけです。
お馴染み中村佑介さんデザインのジャケットを眺めつつ開封。CDを取り出し機器へセット。歌詞カードを開いて、1曲目を待つ。
私の感じた「君繋ファイブエム」
1.フラッシュバック
1曲目にフラッシュバックを持ってくるあたりよ。スタートから世界に引き込んでくる上手さがある。
「ゴッチの熱いボーカルやっぱ好きなんだよなあ」と改めて思い知らされた。同じフレーズ3連(後半)をわずか3分もない短い間に爆発させてくるこの瞬発力がたまらん。
2.未来の破片
フラッシュ→未来の破片、超ファインプレー。たぎる。モノクロのダサいMVが思い起こされる。
ラスサビ前の優しいギターの音色が好きなんだ。心地いい。
一気にヒートアップする瞬間のゾクッとくる感じもいい。ラストは風が吹き抜けるような爽やかさがある。
3.電波塔
爽快感がすごい。「すべて失ったあの日...」からのエモさと言ったらないね。
軽快なドラムの音も好き。シンバルが生きてるみたい。
ラストの「アンテナ拾った言葉から」までのドキドキは一生忘れない。上手く言えないけれど""出会った""ような気がするんだ。
4.アンダースタンド
じんわり染みてく。
メロディーが安定してて内側を徐々に溶かしてくれるような暖かさがある。
ドラムがシンプルなんだけど、なんだか優しくなるサウンド。
5.夏の日、残像
夏フェスで日が沈んでくる頃にこれやられたらタオルぐしゃぐしゃにして泣く。
「敢えて見ない」の「あ」が最強に好き。この暑苦しいんだけど、サウンドで情緒を刺激してくるのずるいよなあ。フレーズの構成が最高。
「最大公約数...」あたりのベースが良い。そしてこの曲はギターが非常に良い。青臭い日々の思い出に寄り添ってくれるような、そんなギター。
6.無限グライダー
語りかけるようなギターから入ってくる。天才。
Aメロのドラムが走り去っていく子どもの足音みたいに聞こえる。
「広げた両翼」って歌詞が不思議となんか好きだ。タイトルにすげえ似合う言葉だと思う。
そしてサビで駆け出したくなる躍動感。サウンドもボーカルも落ち着いてるのにとにかく走り出したくてたまんなくなる。
7.その訳を
最近、個人的にバズってる曲。ここのところ1番聴いてる。 聴き手に少しずつ迫ってくる、そんな曲。
ギターから灯火のような情熱を感じるんだ。
そんでサビが染みる。「届け 色褪せぬ永遠のまま」でドキッとする。
合間の「ラーラララ」もすげえいい。マーチのリズムがワクワクしてくるんだ。「その訳を」でリズム隊が止まる""間""がいい仕事してる。
8. N.G.S
キャッチーなサウンドでいつ聴いても飽きない。
ナンバガへのリスペクトが入りつつもアジカンを思わせる名曲。ベースがエッジ効いてて好きなんだ。
「往々にして」の熱い歌い方がクセになるんだよなあ。あと「テッテッテッテッ」のとこも。耳が気持ちいい。
そんでもって、サビへの運び方が天才。フレーズの展開が上手くて聴いてるだけで楽しい。聴く度味が出てくるスルメ曲。
9.自閉探索
自分と戦ってる人のための歌。そう解釈した。
もどかしさとやり切れなさ。哀愁か、苛立ちか。10代の胸の内を語るような""感情""がここにある。
歌詞を聴いていると自己で完結するような閉ざされた心情を感じるのだけれど、奥底にわずかな期待があるような。そんな気がする。
そしてまたサビの疾走感が吹っ切れてしまった清々しいね。
10.E
こちらに歩み寄ってくるようなサウンド。
サビにゆとりがある。「ここからスタート そうさすべてが...」あたり。
この曲には""希望""がある。「ゆっくりでいいから遠くまで言ってみようぜ?」って励ましてくれているような気がしてくる。
「自閉探索」のアンサーとも取れるかもしれない。
11.君という花
森の中や緑に囲まれてる場所が似合う。
浮かんでくるピエロのクソダサMV。メンバーが各々テキトーに踊ってるやつね。
曲そのものは裏打ちのリズムが子気味いい。
「いつだって何かを失って その度に僕らは今日を知る」、改めて聴くとすげえいい詩だな。
「つまりただそれ」「砕け散っただけ」で声出したくなる。
テレレッテ テレレッテ テレレは一生忘れないフレーズになった。
12.ノーネーム
アルバムラスト。
歌詞カードを見ながら最後の曲とわかった瞬間「え、もう?」と寂しくなる。
リズムが散りばめられているようなAメロからだんだんギターが繋ぎになってまとまってくる。
「君と僕の響く青を」でジャケットの青が浮かんでくる。そして繰り返される「繋ぐ」。
上手く言葉にできない名前をつけられない、形の無いもの。名状しがたい「それ」。ノーネームはそんな曲だった。
君と僕を繋ぐキョリ
個人的な話だけれど、大好きなボーカリストがいて。
私のなかで1番だと思っているのだけれど、やっぱり自分のルーツはアジカンでありゴッチだった。
アジカンの曲は11離れている兄からの英才教育も手伝ってかもうとっくに骨身に染みている。いつも私に感動をくれるのだ。
ところで「君繋ファイブエム」とはどんな意味だろうか?
アルバムを通しで聞き終えた後に少し調べてみた。
改めて説明すると、君繋は“きみつなぎ”と読む。文字通り、“君と繋がっていたい”という思いが込められている。ファイブエムは“5m”。5メートルということである。つまり、このタイトルは“君と繋がる距離は5メートル以内”、あるいは“君と繋がっていたいが、その限界は5メートル”という意味だ。
参考元
https://okmusic.jp/news/149307
"君と繋がる距離は5メートル以内"
私はこの距離感をちょうどいいと思う。
近すぎると鬱陶しいし、遠すぎるとさみしい。「5メートル」くらいの距離が付かず離れずでいいんじゃないかな。何事も程々がいいのだ。
音楽って押し付けがましくないし、かと言って遠い存在ってわけでもない。聴きたければ聴けばいいし、聴きたくないなら聴かなければいい。
無理やりに心に侵入してくるんじゃなくて、聴き手にそっと寄り添ってくれる。
特にアジカンの曲はどれも肌馴染みがよくて良い。懐かしいのに新しい。私はそんなアジカンの曲が大好きだ。
実は、兄のお古PCにダウンロードされていたのだけれど、それはそれとしてアルバムを買った。
勧めてもらったし折角ならCDを手に取ってみてからじっくり聴かたかったのだ。改めて購入してよかった。勧めてくれた友人に感謝を。