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「短歌のガチャポン」穂村弘 短歌の自由さに魅了された!

穂村弘さん厳選の短歌集。

時代や作者の幅は広く、たくさんの短歌に触れることができる。

また、穂村氏による解説つき!

短歌や詩など、文章以外にも自分の感情や情景を表現できる素晴らしさに目覚めた。

より一層、短歌が好きになった!


解説がおもしろい!

本書では、右ページに一つの短歌、左ページに解説、といった形式をとっている。

短歌を読んで、自分なりに景色を思い浮かべて楽しむ。

そして、解説に目を通す。

解説では、一つの短歌にまつわる時代背景や作者自身の背景、

関連のある短歌や詩についても紹介されており、とてもわかりやすい。

一つの短歌について思いを馳せながら、解説を読んで「なるほど」と思うことも。

また、時代背景を知ってこそ、より理解が深まる短歌もたくさんある。

そういった面でも、この解説はなくてはならないし、あるとすごくためになった。

時々、取り上げられている短歌の作者の他作品が紹介されていることもあり、

「あぁ、この人はこういう短歌を詠むんだな」

「こういう感性をもっているんだ!」

と楽しむことができ、新たな発見もまた醍醐味だ。


短歌にもっと触れたくなる

本書では、たくさんの短歌を紹介している。

巻末に作者ごとの索引も作られており、見ているだけでも楽しい。

「こんなにたくさんの人が短歌を詠んでいるんだ」

今まで気にすることもなかったが、短歌の歴史は深い。

書内でも紹介されているが、石川啄木や中原中也などが生きた時代では、

「短歌を詠んむことが教養の始まり」

という考えもあったよう。

昔はすごくメジャーな遊び、いや芸術だったんだと初めて知った。

今回、図書館で借りて読んだけど、

近いうちに一冊自分用で購入したいと思った。

何度でも読み返したくなる。

そして、読み返すたびに新たな発見や考えが生まれるだろう。

そう考えるだけでもワクワクする。

深ーい短歌の沼にはまってしまったようだ。

そして、この沼は想像以上に深く、喜んで浸かっていこうと思う。

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