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学年ビリ2位の中学生を学年2位にした話(最終話:ついに成果が!)
そらまめごりらです。
ようやく最終回になりました。
前回までのお話。
最終話 ついに成果が!
今回の授業から本格的に中学の勉強に入る。
中学生の勉強の基本。それはとにかく演習である。
(これは高校生でも同じだが、、)特に、小学校の勉強をしっかりやった子に関しては、繰り返し、条件反射で体が動くようになるように。
5教科の授業をしていくが、授業は基本的に、数学と英語のみ。
他の教科については、理科、社会は教科書を見ながら宿題でガンガン問題演習。宿題を確認しながら覚え方のコツやポイント、理屈や流れなどを教えてあげる。
国語については、量を少なめ(大問1問程度)に宿題を出し、問題の解き方を教えてあげる。国語は授業の前日に解いてもらい、記憶が新しいうちに教える。
理科、社会は暗記科目。最初は全くわからないはずだ、だけどまずは”カンニング”しながら自分で調べ学習。その後、ポイントを絞って、興味がわくように授業して、また、同じ範囲を新たに問題を出す。
わからないなりに調べながらやるのは、答えは探せばあるので、意外と集中力がキープできる。ウォーリーを探せ的なノリだ。
はじめわからなくても、少しずつ分からないことが減ってくると、わかることが増えてくると、やる気がわいてくる。
出来る穴埋め系の問題集を選択。
国語は受験を考えれば、授業をいったん無視して、少しずつ演習をやっていくのが良いだろう。
定期テストはどうしても授業でやったものを取り扱うので実践的になりづらい。もちろん定期テスト直前期はしっかり内容をおさえる必要があるが、完全に定期対策のため、だけになってしまう。強いて言えば、漢字力はつけられるだろうか。
英語は音読と教科書に出てくる単語の暗記をとにかく先取り。これに限る。
文法は、基本単語を覚え始めたらしっかり取り組む。
あとは、多読。英語もたくさんの難しい文章を読みまくる、解きまくる。
繰り返しになるが、中学生の勉強に難しい内容はない。
難しいと感じてしまうのは、単純に波に乗り遅れただけ。
中学生の勉強は暗記だけでも学年上位は簡単に狙える。
暗記が苦手という子は、圧倒的に量が足りていない。
「あの子は少しだけやったのにすぐ覚えられる。すごいな。自分はなんてできないんだろう・・・」
そんなことは関係ない。個人差はあるに決まってる。思春期なので気になってしまう時期もあるかもしれない。
もう一つは、その子はすでに知っていただけかもしれない。
自分はできないんだ、勉強できないじゃん。
こう思う前に先手先手でできるようにしていく。家庭教師がすべきなのは、最初の助走をつけてあげる。ペースをつかむまで伴走してあげる。これが先生の役目だ。
女の子の成績は、はじめの小学生の確認テストがほぼビリ(社会はビリ2位)から、中学1年生の前期中間テスト、期末テストと徐々に順位を上げて、ついには、中学1年生の後期中間テストで学年2位まで上げたのだ。
中学生の間、ずっと1位だった子には最後まで勝てなかったが、中学3年までの間、トップ5位内をキープし続けた。(基本的には2位)
公立の中学校だったため、同級生は小学生のころからの友達が多いが、勉強ができない運動少女だったのが、運動だけじゃなくいきなり勉強ができるキャラに変わり、ずいぶん周りにびっくりされたようだった。
後半は、ずっと上位層という目で見られて当の本人はずいぶん気分よく学校に行っていた感じだった。
高校受験では、医学部や海外大学への留学をする子が多い、私立の進学校に進学した。
高校入学後は親御さんとも連絡を取っていないのでその後、どうなったかはわからないが、中学入学前のあの怒涛の3週間があったのと、なかったのでは、だいぶん未来が違ったのではないかと思った。
おしまい。
ーーーーあとがきーーーーー
日本の偏差値教育をうまく活かして世の中で活躍していく子もいれば、偏差値競争に飲み込まれてただの偏差値モンスターで終わりくすぶってしまうか、勉強すらせずしかも個性のない子になる場合もある。自分の好きなことを伸ばして、勉強ができなくても個性を爆発させることができる子、など、いろんな子がいる。
これからの時代。普段の仕事でも感じるが、決められた範囲だけの出来で評価が決められていくという教育方法では、世の中は衰退していく一方だと感じる。
多様性が生きる時代、求められる時代に、たった5教科程度に縛られる教育はどうなんだろうか。
しっかりと森羅万象の出来事に活かすエッセンスがその5教科に区分けされた中に含まれているんだろうか。個人的は学生時代から疑問だった。
確かに本質まで掘り下げてみていくと奥が深く、全く関係ない教科・分野でも密接につながっていたり、類似な考え方が適用できることは少なくない。
そういう教育がされればよいが、そういった時間は作られていないし、そういった動きもあまり感じられない。
でも、今の社会のシステムに生きている以上、最低限やらないといけないことはやらないといけない。
そういうことは社会に出てもたくさんあるし、上手にこなしていかないといけない。
家庭教師時代に、女の子に教えたかったのは、勉強は役に立つたたないかはわからないけど、やらないといけないことはしっかりこなすこと。
ただし、最短距離で効果的にやって、好きなことにたくさん時間をかける。
この女の子はそれを実行し、しっかりと勉強し、また、スポーツでも全国大会でもちゃんと活躍したのだ。
きっとこの女の子にとって、この体験は何かに活きていくはずだし、そう信じたい。
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ときどき思い出す出来事なので、走り書きで5日間書いてみましたが、まとまりがなく見せるものでもないかもしれませんが、でも、あえて発信することで続けられた気がします。
そのうち、落ち着いたらちゃんと整理して、見直してみようと思います。
ではでは。
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