②肥料の計算
野菜の栽培に必要な肥料の量は、肥料そのものの量ではなく、その成分量(窒素・リン酸・カリ)で計算する必要があります。
こんな利用場面を想定しています。
・ 「1m²あたり化成肥料を100g」は鶏糞にするとどのくらい?
・ 複数の肥料を組み合わせたいけど、それぞれの比率は?
・ 施肥基準に合わせた肥料設計にしたい
2-1 肥料の登録
まず、手持ちの肥料を登録してください。
[マスタ] > [マイ肥料] > [+] ボタンをタップ
登録画面が表示されますので、とりあえずピンク色のところ(名前、窒素、リン酸、カリ)を入力して[登録]ボタンをタップします。
・ 窒素、リン酸、カリの成分量は、肥料の袋の裏に書いてあります。
・ 残りの項目は使わなくてもいいし、あとから編集できます
このようにマイ肥料リストに登録されます。
一番左の数字は窒素・リン酸・カリの成分量です。
2-2 肥料マスタから選んで登録
一般的な肥料については、肥料マスタに登録してあります。ここから選んでマイ肥料に登録することもできます。登録後の編集もOK。
2-3 肥料の計算
準備ができたので、さっそく計算してみましょう。
お題:化成肥料100gは鶏糞だと何g?
実際の施肥の場面ではこういう単純な話にはならないですが、あくまでも例題ということで。
まず、肥料リストから化成肥料を選びます(すでに登録済みだとして)。
[計算] ページ> [施肥量設定] > [普通化成] をタップ
施肥量入力フォームが表示されるので、g数を入力します。
とりあえず、[元肥]の方に100gと入力しましょう。すると、
窒素・リン酸・カリ、それぞれ8gと計算されました(リアルタイムで計算されます)。化成8-8-8なので計算するまでもなかったですが、例なので。
さて、この成分量の施肥のためには、鶏ふんは何gになるのか?同じように計算してみましょう。(化成のg数は0に戻してください)
とりあえず、化成と同量(100g)だとどうなるでしょうか。
窒素・リン酸・カリが2-2-2と全然足りません。次は(勘で)500gにしてみます。
窒素が8とピッタリ合いました!が、リン酸とカリがやや多いですね。鶏ふんは3-5-4と完全フラットではないので、しょうがないですね。
え?リン酸過剰気味なので困りますか?
お題:化成肥料100gを有機肥料の組み合わせにする
では、肥料の組み合わせでできるだけ近づけていきましょう。
繰り返しますがこれはあくまでも計算例ということで。実際の施肥では他に検討事項が色々ありますし、もっとアバウトでしょう。
例えば鶏ふんをベースに考えるとします。鶏ふんは3-5-4とリン酸が一番多いのでまずリン酸を合わせてみます。
320gでリン酸が8になりました。窒素は5なのでここを他の肥料で補います。
窒素成分が主な油粕(5-2-1)にしてみましょう。
100gにしたら、窒素が8とピッタリになりました。が、リン酸が9とずれてしまいました。カリも少し足りないですね。こんなもんでいいんじゃないですか?だめですか?
完全にピッタリになることはないと思うので、後は個人のお好みですね。
どうでもいい話
家庭菜園始めたてのころに、「化成肥料一つかみって鶏ふんだとどのくらいなのさ?」と思ったことありませんでしたか?
なんとなく、「有機肥料がいいらしいぞ」みたいな情報から、試してみたいと思うのですが良く分からなかった。
分かってくると、成分表を見て電卓をパチパチして計算できたりするのですが、大変めんどうなのでこのアプリを作ってみました。
肥料計算アプリ でできること
①利用開始
②肥料の計算
③ 施肥設計
④ 肥効率の設定 (有機肥料の肥効率)
⑤ 追肥の設定