リニア
ファミレスは喧騒に満ちている。
老若男女問わず、様々な人間がそこには存在する。
自分の隣の席には仲のよさそうな、おばあちゃんと孫がいる。
孫がおぼつかない言葉で一生懸命話しているのに対して、おばあちゃんは「うん、うん」と耳を傾けているのだ。
自分と祖父母もこのような関係だったのかなあと、朝から酷く感傷的な気分にもなる。世代を超えた繋がりには愛を感じるし、その光景はいつまでも観てられる。
孫と祖父母、各々が各々に対して抱く思いは違う。
私は祖父母にとっての未来であるし、祖父母は私にとっての過去である。私が前を見続ける限り、その存在を忘れてしまいそうになる。でも、それは確かにあった自分の過去であるし、現在・未来の自分を形作る重要なピースだ。ノスタルジックな感情になるのは嫌いじゃない。未来に追われてばかりじゃ、一息も付けない。過去を振り返ることで自分というものが見えてくる。そのシームレスな繋がりこそ心地よい。
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