「からだに合った暮らし」を選ぶ
鈴木七重さんの講座で学んで、なるほどなぁと腑に落ちた表現がたくさんあるのですが、そのひとつが今回のお話。
激変した環境と、狩猟時代のままのからだ
まず、自律神経について。自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、交感神経はアクティブに活動している時に優位に、副交感神経はリラックスして休息しているときに優位になります。
それはシーソーのように、どちらかが上がっている時は、もう片方は下がっていて、そして必ずどちらかが上になっています。
交感神経が優位な時と、副交感神経が優位な時では体の状態がまるで違うのだけれど、その表現がとてもわかりやすいので紹介したいと思います。
交感神経が優位なときのからだは、狩猟時代でいう「狩り」モード
この状態は私にも心当たりがありました。
仕事に集中していると、食べることもトイレに行くことも忘れていた
なんてことはよくあった。だからこれを聞いて「なるほど」と、腑に落ちて交感神経優位のときに体の中で起きていることをスッと理解することができたのです。みなさんも心当たりがありますよね。
副交感神経が優位なときは、無事に狩りが終わり安心してリラックスしたときの状態。
なんだか聞いているだけで体がゆるんできそう。
無事に狩りを終えて、獲物をみんなで分け合って、お腹が満たされ、星空を見上げながら眠りにつく。そんな狩猟時代の光景が目に浮かんできます。
朝日と共に起きて、日が暮れるにつれ少しずつリラックスをしていき、夜の訪れとともに眠りにつく……。そんな暮らしが毎日できていれば、自律神経は整い、不調なんてほぼ感じずにいられそうですよね。
500万年前から変わっていないからだの仕組み
大きな話になるけれど、人類が現れたおよど500万年前からヒトはこのシンプルな暮らしを繰り返してきました。
電気が日常で使われるようになったのは19世紀後半、たった120年ほど前。そこから急速に生活が変化したのです。
あまりにも速いスピードで環境が変化していて、それにからだが対応しきれていないということ。からだの中の仕組みを変えることはできないから、より快適に生きるためには、私たち自身が「からだに合った暮らし」を選んでいく必要があります。
それを意識して選ぶ行動すべてがセルフケアと言えるのです。
交感神経が優位な時間が極端に長くなりやすい環境にいる私たち。もっともっとゆるんでいていいのです。まずは、日々の中でゆるめるケアをできるだけたくさん取り入れてみましょう。
その方法やきっかけをこれからもお届けしていきますね。
おわり
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ゆるめるケアを習慣にするためのきっかけづくりをしています。