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瞑想の道

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真我を探究する瞑想において、自らの内に真我を実証していく。それは知識と瞑想が重なり合って深遠なる真我を理解する道。
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2024年8月の記事一覧

瞑想の道〚28〛神の存在

 神は存在するのか存在しないのか。神には姿かたちがない。伝説や物語に登場するいわゆる人格神は、姿かたちのない神をこの世界の人々が想像したものに過ぎない。それ自体が神の本質を語るものではない。現実には透明で動きのない存在が神であり、その神はこの世界で何もしない。ただ世界に寄り添っているだけだ。その神の本質を理解していなければ、まるで神など存在していないように感じるだろう。神を信じている人でも、その人に神が何もしないのであれば、次第にその存在を信じなくなるかもしれない。人々にどう

瞑想の道〚27〛真実と努力

 自分が真我であると悟ることは簡単ではない。ある意味、骨身を削るような大変な努力を必要とする。悟るためには、時空を切り裂き、自我という分厚い壁を破壊しなければならないのだ。そのために何もしなくていいという覚者の教えは、慎重に受け取る必要がある。それはあくまでも真我を悟った者の言葉であり、そうでない人のものではない。もちろんそれは人を騙すために言っているのではない。覚者は真我探求のために大変な努力を重ねて真我実現を果たした。ただ、結局何もしなくても、そもそも自分は真我であったと