瞑想の道〚14〛自我の放棄
真我探求において、自我というものは頼もしい味方であると同時に、厄介な敵となる存在だ。自我はあらゆるものに興味を持ち、それについて理解しょうとする性質を持っている。そうすることで、自分は知っているという満足を得たいのだ。その興味の対象は世界のみならず真我でもあり得る。好奇心旺盛な自我であるからこそ真我に興味を持ち、それを知るために瞑想をし、その本質に迫ることができる。だが、真我のすべてを知るためには、真我自身になる必要がある。外から真我を眺めているだけでは、その本質を真に理解