瞑想の道〚05〛自我の期待
真我を悟ることは何かを得ることではない。どこかに到達することでも、特別な何者かになることでもない。それは元々の自分に気づくことだ。この話に自我は眉をひそめるだろう。自我は世界の物事同様に真我を飾り物にして、美しく気高い自分になりたいと思っていたのだ。そうでないなら、真我を悟ることに意味はないとさえ言い切るだろう。自我は悟りに何らかの価値を見出したい。そのため、真我は特別なエネルギーであり、運命を変える手段であり、恐れから解放され心安らぐ癒やしであってほしいと願う。そして、そ