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真我はたったひとりしかいない。 世界は多様性に富んでいるが、その根源は一箇所だ。 すべては真我につながり、そこから切り離されることがない。 あらゆる善悪や敵味方、生死や過去未来を超えて、 その中心には唯一真我だけがいる。
真我は特別な何かの力ではない。 それは無力の状態で完全に静止している。 だが、すべての力は真我を発生源としている。 真我はそれを未発現の状態で保持しているのだ。 発現したその力はまた真我に消え去る。
真我は存在する以外何もしない。 不動であることが真我の本質だ。 何も語らず、何の意図もなく、愛も救済もない。 それに恩恵を期待しても、何も与えてはしない。 それが真我というものであり、無限の価値なのだ
自分から真我を消すことはできない。 だが、誰もがその真我を認められるわけではない。 そうであっても、それは常に存在しているのだ。 この世界の始まりの前に、すでに真我は在った。 それからずっと在り続けている。
真我は世界すべてに息づいている。 あらゆるものに宿り、そうでないものはない。 ただ、その真我には姿かたちがない。 それでもそれは隠されているわけではない。 自分は真我だと悟った者がそれを見るのだ。