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ある晴れた日にカメラを持って渋谷の街を歩いた話

そろそろ梅雨も終わりかと思わせる晴天が続いたある日、所要で渋谷に出かけた。夕方には西新宿へ向かうので、それまで時間がある。もちろん、カメラは持ってきている。

渋谷からどこへ向かおうか。さすがにこの暑さでは、長い距離は歩きたくない。原宿、表参道方面はすでに歩いている。そこで、今回はシンプルに隣駅の恵比寿駅を目指すことにした。

ハンズ近くのサイゼリヤで遅い昼食を取ったあと、まずはJRの高架を目指して歩き始めた。それにしても暑い。少し歩くだけでも、汗が吹き出てくる。歩き始めて間もないけれど、さっそくミヤシタパークで休憩を取る。冷房が体に染み渡る。

無骨な感じの階段
成田エクスプレスが通りかかった

汗も引いたところで、外に出て歩き始める。が、すでに散歩する気力は失っている。うん、やっぱ無理。今回はやめよう。決断は早かった。そもそも、歩き出した方向が恵比寿方面ではなく原宿方面だったことに、戻ってしばらくしてから気付いたのでやめて正解だったと思う。

見るだけで歩く気失う
日陰しか歩きたくない

今回は、渋谷駅周辺を歩くことにした。暑ければすぐに建物内に避難できる。郊外の涼しさに身体が慣れてしまうと、都心の暑さに耐えきれないのである。

歩道アート

渋谷の街を訪れるのは、実はかなり久々になる。以前訪れたのはいつだったか覚えていないが、乗り換えのついでにちょっとヒカリエに立ち寄ったくらい。なので、久々にパルコPart3を訪れて見ようと思ったら、パルコが一つしかないことに驚いた。

渋谷に一つしかないパルコ

そんな一つしかない渋谷パルコの前に、おもしろい壁を見つけた。弾力のありそうな素材に見えるけど、実は硬い素材に違いないと思って触ってみたら、見た目通りの弾力のあるビニール素材だった。

ビニール素材の壁

ぷらぷらとウィンドウショッピングをしながら、なんとなく東急本店方面に向かう。

パンダの生首
カラフルなドア
スーパーカブC125シャイニングブラック

東急本店は今年の1月末に閉店し、ただいま絶賛工事中。東急文化村も閉館している。今しか見られない風景を収めておくべく、カメラを構える。

中では解体が進んでいる
歩道も閉鎖
もう二度と開くことのないシャッター
見る影もない

東急Bunkamuraも、オーチャードホールを除いて休業している。Bunkamuraには過去に一度だけ、携わったことがある。当時のことを思い出すといろいろ複雑な思いが交錯するので、Bunkamuraを離れてからは一度も訪れていなかったのだけど、やっぱりこんな姿を見ると寂しい気持ちが込み上げる。

Bunkamuraも休業中

工事中と言えば、渋谷駅も長いこと絶賛工事中である。最後に、渋谷駅の工事風景も収めておくことにした。

すでに前の状態を思い出せない
クレーンがなくなるのはいつの日になるのか
ここからどうなるのか想像できない

今回のカメラを持って歩く話はこれでおしまい。思い返してみれば、センター街とかスクランブル交差点とか、渋谷らしいところは全然撮っていなかった。雑然とした飲み屋街とかディープな路地裏も全然行けなかったので、またそのうち渋谷の街を撮りに行こうと思う。


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