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社会契約論/ジュネーヴ草稿
Amazon Kindle Unlimitedで、光文社古典新訳文庫が無料で読めますので、今回は「社会契約論/ジュネーヴ草稿」を借りて読んでみました。
大学時代の専門課程でも小難しい翻訳のものを読まされたのですが、当時は更に知識も経験も不足していたのでついていくのがやっとでした。
そんな学生時代のリベンジと思って今回ダウンロードしてみました。
光文社古典新訳文庫
最初に、この光文社の古典新訳は読みやすいです。
他にも、フランケンシュタイン、ジキルとハイド、地下室の手記、種の起源、小さな王子、宝島、ソクラテスの弁明、、、、と色々と読んでみましたが、決して軽くは無いのですが、どの本も大変読みやすくて頭に入ってくるものばかりでした。
今話題の「枕草子」もあったので、今度読んでみようと思います。
みんな楽しく、仲良く
さて、「社会契約論/ジュネーヴ草稿」ですが、この社会の成り立ちや政治の在り方についてわかりやすく説明されています。
難しいテーマと思いきや、読み進めると意外と現代の身近なことを語っているようようです。
ルソーが言う「社会契約」という考え方は、「みんなで仲良く暮らすために、お互いの自由を少しずつ譲り合おう」というものです。
これは、こどもたちが友達と遊んでいるときに。いつの間にか誰かがルールを決めて、みんながそのルールに則っていつの間にか楽しく遊んでいるそんな感じです。
ルソーは、大人になっても社会全体がそんな風に動いているべきだと言っているように思われます。
「一般意志」という言葉も、「みんなのために何が一番いいかを考えよう」ということだと思います。
これも、友達同士で「みんなが楽しく過ごせるようにしよう」という感覚に近い気がします。
個々の意見が尊重される一方で、全体の幸せを考えるバランスが大事なんだと感じました。
平等に自分の意見を言える場所
ジュネーヴ草稿では、ルソーが生まれ育ったジュネーヴへの思いがあるんでしょうね。
彼が理想とする社会は、みんなが平等で、誰もが自分の意見を言える場所。
そんな社会が実現できたらというのは理想ですが、今、良し悪しはありますがSNSで言いたい放題言えるメディアができたのは理想に近づいたのではないでしょうか?
インターネットが一般的になって、悪事を働く者、愚かにも自分たちで決めたことが守れない者たちがあぶり出される現代は決して悪いことでは無いと思います。
まとめ
最後に、全体を通して、「社会契約論/ジュネーヴ草稿」は、難しいテーマを分かりやすく理解させてくれる本でした。
これまで何十年も社会経験をしてきて、どうしても法律的な観点から読んでしまうのですが、法例を逆算をして考えてみると民主主義社会における法律の根底のこの思想があるように感じました。
そして、私たちがどのように社会と関わり、共にこれからどう生きていくべきかを考えるきっかけを与えてくれる一冊なのでしょう。
大学時代に先生が「これを読んでこい」と言われて呆然としてしまったのですが、その時の先生の気持ちがわかったような気がしました。
紙の本も買って何度もめくってみようかな?とそんな感想であります。@
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