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不登校ってなんだろう。親の目線で思う事②

 

「ずるいってなんだろう?」
不登校になりたてのころ、よく「(他の子から)ズルいと思われます」という言葉をよく聞きました。
何かを学校にお願いしようとするときに立ちはだかる「ズルい」という言葉。
息子の場合は、授業を聞いていると疲労で頭痛がするので保健室で休ませてほしいというお願いだったのですが、それはズルくて許されないことだったようです。
どんな考えもあっていいので、そういう考えなんだなという事なのですが。
親としては、悩みました。
我が子が困っている問題に対処しようとするときに、他のお子さんがどう思うのか?という視点を一番に持って考えないと進めないということなのでしょうか。
「ズルい」という言葉を聞くたびに釈然としない不思議な気持ちになりました。
他の子にズルいと思われますという言葉が他の子は本当は自分もそうしたいと思っているので羨ましくて恨まれますという風に私には聞こえて仕方なかったからです。
「ズルい」と「普通」という言葉は今でも私の中で未解決でもやもやしながら残っています。

「本音」
私は、息子のわがまま(?)発言を聞き続けました。
「勉強は面白くない。やりたくないけどやらないといけないしできるようになりたい」
「でも、つまらない、興味持てない、すぐ役に立たないから嫌だ」
「ただ、やって!って言われるのは嫌だ。なんのためにやるのかどうして教えてくれないんだ」
「先生になんで怒られているのか分からないけど、怖いからなるべくじっとおとなしくしてたんだよ」というような話から。
「(突然、脈絡なく)戦国武将ってさ。松を食べたらしいよ。ねえ、食べてみたい」急に何を言い出すんだという話。
「新しい本は欲しい(図書館で借りてきて欲しい)、でもお母さんが出掛けるのはイヤ一緒に行くのもイヤ」という無理な話。
落ち着いているときもあれば、泣く時もある、怒りが爆発して暴れる時もある、何の表現なのかしょっちゅう体当たりしてくる。
そして、「学校なんて爆発してなくなればいいんだ」という憎しみに似た話までいろいろ。
ただこれ全部「本音」をぶつけてきているだけのように思いました。

ただ、そう思った所でその時その時対処していくのは本当に手間がかかり、相談先の方などに本当に助けられましたが、息子の言葉から悲しみや怒りが伝わってくるような気がしてそれを受けて、私がぐったりしたり、疲れて息子に対してあたって自己嫌悪になったり、私の心も消耗したと思います。
夫もそこに関わってくれようとしましたが、なかなか難しくそのことでまた別の問題が後々出てきたように思います。




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