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もう9月ですって【24/0828_0901】

08/28(水)

 何日か日記を書かなかった。とても疲れていたから。一ヶ月ぶりの学校は、久しぶりに扉を開けたときの違和感だけがいつもと違って、それ以外は平常運転。だけれど、だらけきった身体には何をするにもきつくて、ギブアップしたい所存。週休3日制を推していきたい気持ち。
 日記を書くのを長期休暇限定にしようかなと思う。けれどそれって日記じゃないなと思い直す。

 今日は前髪がうまくいかなかった。まあ、よくよく考えるとそれはいつものことなのだけど。もっと梳いた方がいいのか否か。よくわからないけれど、とにかく湿気に弱いのでつらい。

08/29(木)

 うだうだ書いて書ききらなかった昨日、寝たのは日が変わる少し前。そして今日起きたのは5時前。正直今身体はバキボキしてるし、あくびが止まらないけれど、まあ仕方ない。文化祭の準備がこんなにもハードワークだと一体誰が予想できたのだろうか。
 初めて朝ごはんを学校で食べて、初めてカメラマンをした。あと初めて学校で目薬をさした。
 眠気を理由に部活を休んで帰ってきたけれど、結局寝ていない。

 抜き打ちの単語テストで6割しか取れなかった。いっぱい勉強したつもりだったのに、とても悔しい。きっと他の教科もそうなんだろうな、と思うととてもつらくなる。高校受験は量で乗り切った覚えがあるから、この先はどうしていけばいいのだろう。実力テストの点数もあまり望むようなものじゃなかった。だれかわたしに合った勉強法を教えてくれませんか。


08/30(金)

 体調を崩した。いつもより頭痛がひどく、しかも痛みの発信元がいつもと違うのでしんどかった。制服に着替えて、顔面も髪の毛も整えたのに、猛烈な吐き気がして学校を休むことにした。
 原因は、と言われたら、最近疲労が溜まっていたのに睡眠時間を削りに削ったから、と言える。
 2学期が始まり、生活習慣を規則正しいものにしようと思っていたのに、まったくうまくいかなかった。電車でも寝るに寝れず、授業で寝るメンタルは持ち合わせずで、睡眠時間は5時間ほどになった。ショートスリーパーになることが目標ではあるけれど、たぶん父に似てわたしはたくさん寝ないといけないタイプの人間なのだと思う。でも、8時間くらいの睡眠が一番心地よくその日を過ごせると知っていても、高校生になってから、いやなる前からそんなまともな睡眠時間を取った覚えがない。スケジュール管理とタスク管理と体調管理を両立(全立?)させるのがとてもむずかしい(なんか大人っぽい)。どうすればいいのやら。

 学校を休むと「いきてる?」と連絡をくれる子がいる。そういうとき死にかけのキャラのスタンプを送ると、ノリのいい返事がくる。それに結構救われている。ありがとう、って明日伝えよう。
 そう、明日も学校はあるのだ。土曜授業である。自称進なので土曜授業は隔週で設定されている。4月は事情で毎週6日登校だったので、2日休みの尊さを知った。すこし前のわたしはそんなことも知らず、休日をだらだらと過ごしていたのだ。ちょっと憎たらしくて羨ましい。そんなこんなで土曜授業の存在を、わたしはとてもとても嫌っているのでふれふれ坊主を作った。母はふれふれ坊主を知らなかった。


08/31(土)

 願いは届いたようで届かず、雨の降る中家を出た。電車に乗ったときクラスの子から連絡が入った。一緒に行かない、というお誘いだった。同じ路線を使っているので、夏休みの間はよく一緒に登校していた。生憎わたしはすでに電車に乗っていたのだけれど、彼女と久しぶりに一緒に登校したいと思い、憧れの先輩の横を通って電車を降りた。ちょっと惜しいことしたかな、とその時だけ思った。次の電車に乗ってやってきた彼女は、電車が止まる前からわたしに気づいて、お互いにやにや顔を見ていた。初めての経験だったけど、きっとたまにならこういうのも悪くない。土曜日の朝、降りたことのない駅のホームにはわたし以外だれもいなかった。そんな中でひとりを待つ。あのとき、彼女の顔が見えたとき、とてもときめいたわたしがいた。

 テストの点数が悪すぎてメンタルやられた。先生に、あなたのレベルなら1問を丁寧に解くことに集中したほうがいい、と言われた。嬉しくて、とても恥ずかしかった。くだらないミスだらけの解答用紙には望んでいない点数が印字されていてつらかった。

 かなり時間は飛ぶけれど、塾からの帰り道、21時半を過ぎた頃、駅にぬいぐるみがぽつんと落ちていた。はやく持ち主の人の元へ帰れますように。


09/01(日)

 今年の三分の二がもう終わってしまった。信じられない。入学式のどきどきも、試験日の諦めと憤りも、そのままの鮮度で思い出せるのに、もう数か月前の出来事だなんて(そりゃ少し遠い場所にあるような気がするけれど)。
 カレンダーのページをめくる。手帳の新しいページに紐をはさむ。なんだかちょっとだけ胸が弾むような気がする。

 今日はもんじゃを食べた。昨日誕生日を迎えた弟のリクエストだった。本場の人が見たら泡を吹くであろうやり方しか知らないわたし達一家は、好き放題に作って好きなように食べた。とてもおいしかった。
 昨日で弟は節目を迎えたのだけれど、これから成長していく彼の姿をわたしは想像できない。これには母もよく共感してくれる。わたしの中で彼はずっとランドセルを背負っている。いつか髪の毛染めたり恋人作って顔を赤らめたりするのかな。それより先にわたしの背を追い抜かしてしまうのかもしれない(そうしてもらわないと困ると母は言う、わたしはそんなことない)。恥ずかしい話だけれど、わたしはいつも彼に迷惑ばかりかけていて、そして彼はわたしや兄のネガティブな感情の矛先になってしまう。わたし達のせいでグレても仕方なかったのに、すごく優しい子に育っている。そしてわたし達と同じように、さらっと心配をかける子にもなっている。
 もしかすると、わたしが彼の未来を想像できないのは、そのままの彼でいてほしいと願っているからなのかもしれない。やさしく健やかに、のびのびと生きていてほしい。唯一の弟だからこそ、強く願ってしまうのかもね。

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