Ｆａｋｅ

その胸の真実が
僕に差し出された
現実の在り方を
示しているのなら
僕は　この場に跪き
自分に諦めだけを教えていくしかない

いずれ　すべて　無になると悟ってみて
人の哀しみに負け
人の愚かさを許せたなら
案外簡単に　愛も　永遠も　口にできた

Ｆａｋｅに微笑み
あなたに涙する
そんな呪われた命の終わりを
救われぬ心は
ただひたすらに待ち焦がれている

望まれぬ情熱は
この身の内で燃え盛り
やがて偽りに塗れたこの身体を
焼き尽くしてくれるだろうか