流人 〜心の破片〜
人はなぜ 遠き日を見つめたまま
出口のない明日へと迷い込んで行くの?
人はなぜ 真実を抱えながら
偽りの日々を彷徨い続けるの?
いいように自分を言いくるめて
ここまで来たけど
それで僕はどこまで行くんだろう?
僕を生かすものがあるなら
この命そのままにして
何も求めないなら
裏切りも
移ろいも
許せるはずと
流れに身を捧げた
そんな僕の後を追うように
砕け散った心は
今もどこかを流離う
『何で?』なんて問いかけに
立ち止まらない
『だけど』なんて言い訳に
振り返らない
時も
人も
貴方も
…僕も