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【希望】は唯一誰も奪えない。『ショーシャンクの空に』を見て。

私が、2023年12月より"無職"という先の見えない長いトンネルに入ってしまい2週間が過ぎました。
ふと頭をよぎり、おもむろにNetflixで映画『ショーシャンクの空に』を見てみました。
感想文を書きます。

・映画「ショーシャンクの空に」
 公開:1994年
 監督:フランク・ダラボン
 原作:スティーブン・キング『刑務所のリタ・ヘイワース』

私が映画『ショーシャンクの空に』を初めて見たのはおそらく社会人になってからと思われます。
ずいぶん前のことなので時期に関しての記憶はあいまいです。
社会人になり会社勤めをし始めると、この映画のように、"希望を忘れず、どんな苦境に立たされても絶望の淵から這い上がり、何かを成し遂げる"という趣旨の映画をよく見るようになりました。
思い返すと、この他にも同様のジャンルのものを多数見ていたのが思い出されます。
と同時に私が幼い頃より元々映画が大好きだったということもです。
私にとって会社員でいるということが、それだけ性格に合っていなく、ストレスに感じていたのかと改めて思う次第です。
映画の出来や内容、俳優さんなどの評価に関しては、私にはそれらを論じたりする才能は皆無ですので執筆するつもりもありません。
思ったままを記事にしていこうかと考えております。


決して他人には奪うことが出来ないもの、それは【希望】

殺人の冤罪で投獄された主人公のアンディは、裁判で終身刑2回分を言い渡されます。
"2回分"というと一瞬"?"が頭の中をよぎりますが、それほどの重い罪を言い渡されたのだと納得することにしました。
絶望の中、アンディはショーシャンク刑務所に収監されました。
当初2年間は、他の受刑者と、同じように、またはそれ以上にひどい扱いを受けるようになります。
詳細の記載は差し控えますが、これらの中には思い出すことすらはばかれる悲惨な扱いも含まれます。
アンディの立ち振る舞は他の囚人とは異質でした。
アンディは刑務所に収監される前までは、若くして大手銀行の副頭取になるまでの地位を築いており、頭脳明晰、冷静沈着かつ上品というワードがぴったりの人物です。
収監当初はそのことで他の囚人から"お高くとまっている"という誤解を招きますが、あることをきっかけにアンディの機転が功を奏し、次第に周囲に受け入れられるようになりました。
約20年もの間、アンディは囚人として刑務所で過ごすことになるわけですが、冒頭でも書いた通りアンディは無罪です。
アンディは20年をかけてありとあらゆるものを利用し、着々と脱獄に向けて準備を進めます。
周到に準備されたすべてを駆使して、ついには脱獄を成功させ、アンディの思い描いていたその後の人生を実現するに至るわけです。
セリフの中に何度か出てくるのですが、一番印象に残るセリフがあります。『他人には絶対に奪うことが出来ないものが【希望】である』

孤独になり立ち位置を冷静に見極める

収監された時から、アンディはよく見ていました。
ショーシャンク刑務所の外観、囚人にはそれぞれ裏の役割があること、看守や所長に気に入られることで便宜を図ってもらえること、刑務所の構造、材料、自分に出来ること、自分にしかできないこと、他人に頼ること。
これらを冷静に見極め、分析して、小さなことでも良いので、今出来ることを着実に実行していくのです。
ここで、私はこれらのことを自分の人生に置き換えてみました。
物事を成し遂げるための第一歩として、自分の置かれている状況を知るということです。
これは自分のこと、他人のこと、周囲の環境などを全て含みます。
私が持っている物、知識、経験、友人、知人、またはそれらの性質です。
利用するというと言葉が悪いように聞こえますので、これらに助けを求めて、どのように使えるのかを考えます。
これが自分の【立ち位置を知る】と言い換えることが出来ます。
これをアンディは冷静に見極めていたように感じます。
そしてアンディはあまり人とは群れずに孤独なことが多かったのです。
何かを冷静に分析したり、考察したりするときには孤独になる方が良い。
私も一人にならないと頭が働かないことはよくあります。
会社と家族の待つ家の往復をしているだけでは中々物事の本質を見極めることは難しいです。
現状を変えたい、這い上がりたいと思うときには、あえて孤独になり現状を把握し、頭を働かせて"何が出来るのか"をじっくりと考えることは非常に大事なことです。

方向性を決めて具体策を練り、あとはひたすら実践する。

アンディの頭の中で、脱獄計画を完成させたのはこの映画の中でどの部分だったでしょう。
明確なことはわからないのですが、おそらく方向性が決まるまでの時間はそこまで多くはなかったのではないかと感じています。
つまり物語のかなり前半で、すでに脱獄計画の骨組みは決まっていたのでは無いかと思っております。
巨大な要塞のようなショーシャンク刑務所ですが、アンディの数字に強いというスペックも評価され、他の囚人たちでは立ち入れないような所長室にも毎日のように入ることを許可されていたことから、ほかの囚人たちよりも刑務所内の構造に関して、より多くのことを知っていたはずです。
頭の中で出来上がった構想を実現させるためには、あとは実践あるのみです。
着実な一歩を踏み出した後に次に差し掛かる壁としては、目的を達成するために継続することです。
考えてるだけでは何も成し遂げることはできません。

私は、2015年頃から”会社員を辞めてひとり個人事業主として稼いでいきたい"と徐々に思うようになりました。
そこからプログラミングの基礎を勉強したり、投資について勉強したり、せどりについて調べたりとインプットを行いました。
これが自分なりの小さな一歩だったのだと今となっては思っています。
ですがやはり継続しませんでした。
それから早いもので8年という歳月が流れました。
いつも出てくる言い訳は、"会社勤めをしながらだから時間がなかった"というものでした。
しかし、1日30分だけでも8年間続けたとすると、約1460時間を勉強したり、行動したりする時間に割り当てることが出来たはずです。
私は少なくてもこの時間を無駄にしてきたということが言えます。
実践すること、また継続することは大事ですが難しいです。

【PDCA】にも似た感覚を覚える

PDCAとは
Plan (計画)、Do (実行)、Check (測定・評価)、Action (対策・改善)の頭文字を指します。

ここからは私の拡大解釈に他ならないのですが、映画『ショーシャンクの空に』でアンディがショーシャンク刑務所から脱獄を試みるとき、20年をかけてPDCAサイクルを繰り返し行っていたに違いないと思っています。
映画の趣旨とはかけ離れてしまうかもしれませんが、アンディならきっとそうです。PDCAサイクルは理論的には何も難しいことはありません。
しかしこれを繰り返すためには意思もそうですし、やりたいと思うことでしか、達成することはないと思っています。
私は今PDCAサイクルのどこにいるかというと、"Do (実行)"です。
絶対に生計を立てるまでに継続して、まずは本業時代の収入を超えて見せます。
アンディのように冷静に、かつ着実に。


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