アプリで建機レンタル業務が20%削減!
いつでもどこでも使えて情報を皆で共有できる「i-Rental 注文」
SORABITOが開発し、建機レンタル企業様が専用のオンラインレンタルサービスを提供できる「i-Rental 注文」。重機や車輌、仮設材などのレンタルを、パソコンやスマートフォンからご注文いただけます。また、注文の手配内容や履歴を確認でき、変更や再注文も簡単です。さらに、現場ごとにレンタル中の商品・数量を一覧化しているため、重複発注や返却漏れ防止などのコスト削減にもつながるサービスです。
今回は、西尾レントオール様のサービスをご利用されている八千代重量株式会社様にインタビューを行い、レンタル手配のオンライン化によるメリットなどを伺ってきました。
スピーカー:
八千代重量株式会社
・代表取締役 小山 繁文 様
・営業主任 鈴木 椋平 様、李 東根 様
(撮影時のみマスクを外していただきました)
理想は「八千代に頼めばすべて完結する」 溢れるサービス精神
SORABITO:
本日は貴重な機会をいただき、誠にありがとうございます。オンラインレンタルだけではなく、御社についても色々お話を伺えれば嬉しいです。まずは、展開されている事業内容について教えていただけますか?
小山社長:
当社は、昭和40年創業で設備の運搬・据付業務を行う企業であり、建設業の中でも「重量屋」という仕事になります。仕事の8割は電気機器や重電機器の入替えを行っており、変電所や発電所、空港や道路、上下水道などのインフラ施設で作業する機会が多いです。ただし、対応する仕事の幅は本当に広く、百貨店や科捜研、日本中央競馬会などからも仕事のご依頼があり、本社の大阪府門真市から全国で対応しています。
受変電設備は30年程度が耐久年数です。日本の高度経済成長期に沢山の発電所や変電所、工場が建てられたため、今まさに耐久年数を迎えた設備が多く、入替え需要があります。
SORABITO:
日々とてもお忙しいかと思いますが、サービスを提供する上で大事にされている価値観などがあれば教えてください。
小山社長:
社是にあるとおり「誠実に対応する」こと、つまり、お客様のご意向を汲みながら、いかに痒い所に手が届くサービスを提供できるかを大事しています。重量屋と言えば、建設業ですが、当社はサービス業だと思っています。重たいものを動かすだけでは仕事も先細りします。なので、古いものを入れ替えるのであれば、古いものを撤去して産廃として処分できる許可を取ったり、新しいものを入れるのであれば、貨物自動車運送業の許可を取って緑ナンバーで機械を運べるようにしたり、工場の電源と新しい設備と接続できるように電気工事業の許可も取るわけです。「八千代に頼めばすべて完結するよね」と言っていただけるように許認可を揃えますし、人材についても資格取得の挑戦を会社として応援しています。
SORABITO:
御社ウェブサイトのデザインも格好良いですし、ステークホルダーに対する「見え方」を大事にされている印象を受けましたが、いかがでしょうか?
小山社長:
お客様に対する第一印象はやはり大事にしています。朝一で現場に乗って行った道具車の荷台に工具がぐちゃぐちゃに積んでいる姿をお客様が見たらどう思うか。髪型、服装などは個人の自由も当然ありますが、万が一、現場作業でトラブルが起きた際、「やっぱりな」となってしまうわけです。重量作業というのは、一歩間違えば人が亡くなる、大怪我をするということが起こりうる仕事です。当社は、先代社長の人柄もあって、とてもクリーンな仕事をしており、そのような事故は一度もないですが、設備を傷めてしまうようなことは過去にありました。失敗は起きてしまうものですが、迅速な原因調査、報告などの事後対応で逆に信頼を深めた事例もあった一方で、それ以前に「見た目や礼儀作法で損をしてはいけない」としっかり伝えています。技術がしっかりしているからこそ、余計に勿体ないですよね。
また、ウェブサイトについては、3K、4Kと言われる業種で採用がとても難しいことから、建設業を知らない人にも分かりやすく、印象に残るようなコンテンツを意識して作りました。仕事でお世話になっている方々に「若い子がいたら紹介してよ」と声をかけるものの、「重量屋って何?」と聞かれるわけです。「重たいものを運ぶんや」と言っても、そこから話が広がらないんですよね。これは何か興味を持ってもらえるような仕掛けが必要だと感じ、であれば、ウェブサイトをしっかり作ろうと考えました。たしかに私の家族も、私の仕事内容については皆バラバラの印象を持っていますからね(笑)
SORABITO:
私は「重量屋」というお仕事について今日初めて触れるのですが、命に関わる重量物を扱うというとても強い責任感が求められる、だからこそ大きな達成感を得られる魅力溢れるお仕事なんだと感じました。本当に多種多様な現場があるのも面白いですね。
レンタル注文に二重、三重の連絡が必要だったアプリ導入前
SORABITO:
ここからはオンラインレンタルアプリのお話を伺えればと思います。まずは導入前について、レンタル注文はどのように対応されていましたか?
小山社長:
当社で付き合いがあるレンタル会社で共通していますが、電話とメール(FAX)でレンタル注文を依頼していました。電話だけでは商品や日付の手配ミスにつながることが結構あったため、電話で注文を入れて、かつメール(FAX)を送る、さらに「メールしたよ」とレンタル会社に電話するといった二重、三重の運用をしていました。
SORABITO:
同じ注文を二重、三重で伝達するのは大変ですね。御社はどのような商品をよくレンタルされるのでしょうか?
鈴木様:
トラックなど車輌系で当社保有分では賄えない場合によくレンタルしています。他には発電機やクローラクレーン、チェーンブロック、クローラタイプの高所作業車などもレンタルします。当社の場合は「その現場にその高所機械が入るのか」が重要です。高所機械は種類によってブームの長さや車体の幅などが異なるので、オフィスで紙のカタログを逐一調べてから注文手配する必要がありました。
緊急時の注文以外はすべてアプリからの注文依頼を実現
SORABITO:
そんな中で、西尾レントオール様からアプリのご案内があった際の印象を教えていただけますか?
鈴木様:
実は、このアプリが当社に導入される前から知っていたんです。西尾さんの展示会でサービスの説明を受けていて、「これはめっちゃ楽になるな。早く出してくれへんかなぁ」と思っていました。
SORABITO:
それは嬉しいお話です。皆様、実際にアプリを使い始めてどのようなメリットを感じていますか?
小山社長:
アプリを使う前は私がメインで手配をしていましたが、アプリを導入するタイミングで思い切って、鈴木と李の若い2人に任せることにしました。現在、私は手配を一切していません。李は商品知識がそこまであるわけではなかったのですが、アプリで上手く手配できています。あと、アプリにレンタル会社とのやりとりが記録に残るので、社内のうっかりミスや共有漏れにも気付きやすくなりますよね。
李様:
アプリを使う前は、カタログで商品を確認していましたが、正直面倒な部分はありました。どれがどこにあるかをすぐに見つけられなかったんです。現在はアプリのおかげで検索しやすくなり、欲しい商品をすぐに見つけられるし、そのまま注文できるのは便利です。
鈴木様:
私は営業で外出が多いので、オフィスに戻ることなく、空き時間にどこでもスマホで検索、注文までできるのは凄く楽ですね。使い勝手はすごく良いと思っています。もちろん改善点はあると思いますが、操作はとても簡単で、使い方を調べるような機会はないですね。あとレンタル状況(稼働一覧)も見ますし、そこから返却注文をしています。
小山社長:
レンタル状況をアプリで管理できるのは嬉しいですよね。これまでは現場に携わっている担当者であれば、ある程度自分の頭の中で何をいつまで借りているか把握していました。一方、携わっていなければ、仮に当社の倉庫にレンタル品が戻ってきても気づかずに放置してしまうわけです。レンタル品がパレットに乗ったまま倉庫の上の方にポツンと置いてあって、不要なレンタル料を払う羽目になったこともありました。
SORABITO:
アプリ導入によって、業務削減効果はありましたでしょうか?
鈴木様:
レンタル関連業務の20%は減っていると思います。レンタル注文を電話やメールで手配する場合、欲しい商品の情報を細かく伝えるのが面倒でした。例えば4tヒラでも積載量は車によって変わってきます。アプリがあれば、商品を調べたり、レンタル会社に伝えたりする手間がだいぶ減っていますね。「緊急で明日借りたいです」以外の注文依頼はアプリで対応できています。
SORABITO:
最後の質問です。このサービスは色んなレンタル会社が提供できる事業モデルになっています。もし他のレンタル会社が同様のアプリを配ってきた場合、ご利用されますか?
鈴木様:
使うと思います!
李様:
商品によって使うレンタル会社は変わりますし、その中でアプリの機能が同じであれば、手配しやすい恩恵をそのまま受けられますからね!
インタビュー感想
「重量屋」(機械器具設置工事業)というお仕事について初めて触れる機会になりましたが、命に関わる重量物を扱いながらも、対応期限が遅れれば送電や工場の稼働に影響が出てしまうという非常に責任が重く、だからこそ大きな達成感を得られるお仕事であることを強く感じました。インタビューもとても誠実にご対応いただいた八千代重量様に、「いつでもどこでも使えて、情報を皆で共有できる」アプリとして、メリットを感じていただけているのは心の底から嬉しく思います。
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(取材・編集・文:定田 充司 / 写真:宇佐美 亮)