卒業アルバム / 過去の遺物は捨てるべきか
人は記憶で出来ている。
私の記憶はろくでもないものばかりだ。
特に学生の頃の記憶は思い出す度に「わあ〜っ!!!!」と
大声を出して打ち消したくなる。
その集大成とも言えるものが卒業文集や卒業アルバムだ。
ある日、母がこれまで後生大事に保管してくれていたものを
ドサッと渡してくれた。
これが物理的にも精神的にも邪魔で邪魔で仕方がない。
でもどうしても捨てられない。
まるで自分の過去をゴミ箱に捨てるような気がしてしまうのだ。
とはいえ取っておいても未来永劫、開いて見るなんてことはないと断言できる。
さてどうしよう。
夫は移動が多い人生を過ごしてきて持ち物が驚くほど少ない。
彼自身の物は服を除いておそらく段ボールにひとつに収まる程度だろう。
もちろん卒業アルバムも文集も、写真すら持ってない。
それでも問題はないのだ。
捨てちゃえ、と言う自分と
捨てちゃダメだよ、と言う自分が
こと卒業アルバム関連では熾烈なバトルを繰り広げている。
なぜこんなに捨て辛いのか。
昔「世にも奇妙な物語」の「思い出を売る男」という回があった。
この話をつい思い出してしまうのだ。
別にアルバムを捨てたとて私の記憶が消えるわけでもない。
それなのに、それなのに!
やっぱり捨てられない。
ミニマリストたちはやっぱり手元に残しておかないのだろうか。
きっとそうだよね…。
でも〜!
あぁぁあぁぁぁ〜!
悩みに悩んでまた段ボールを閉じる。
みんなどうしてるの?
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