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やっぱり裏返すんだ

先日、広島へ帰った時に、グループホームの主治医の先生と職員さんとで、半年に一度のカンファレンスがありました。半年間の振り返りと、この先の半年間の介護方針を決める、という会ですね。

そこで職員さんから「ちょっとご飯が食べづらそう」ということで、「食器を変えてみませんか」とのご提案を頂きました。

母は右半身が完全に麻痺しているので、左手でお箸を持ちますが、右手でお皿が持てません。食器は置いたままで食べるのですが、食事が残り少なくなるとお箸で掴みづらくなって、指でつまんだり…ということになってきます。スプーンやフォークもありますが、他の利用者さんの手前、なかなか積極的に使ってくれないところもあるようです。

というわけで「介護用食器」を使ってみてはどうだろう?という話になったわけです。

コロナ禍以降、一緒にご飯を食べる機会が無くなっているので、ご飯を食べるのがちょっと下手になっているのに気付けなかったーわたし、というところですが、有難いです。職員さんたち、よくみていてくださる。

色々調べて「テレサシリーズ」という介護用食器を購入してみることに。ラベンダーの紫のお花のシリーズと、コスモスのピンクのお花のシリーズの2種があったのですが、母の希望でラベンダーを。サイズ違いで4枚ほど買ってみました。

写真がテレサシリーズのお皿。
少し斜めになっているような形で、片側に向かってお皿が深くなっています。食事を片側に寄せることができて、かつ、器の側面が少し内側に傾斜しているので、食事を集めて取る時に、壁が補助してくれるようになっています。すごいですね。考えた人えらい!!

母は左手でお箸を持つので、写真とは逆向きで、右側に深い壁が来るように置くのだと思います。

「こういうの買うよー」と話をした時は「みんなと違うお皿を使うのはちょっとー」という雰囲気を醸し出して、しぶしぶ…といった感じの母でしたが、届いたお皿を見たら嬉しくなっちゃったようで、喜んで使ってくれたそうです(職員さん談)もともと食器集めが大好きだもんね。

実際に使ってみた感じも、食べやすくて、とても良かったようで、挙げ句の果てにはお皿をひっくり返してメーカー?ブランド?まで確認してたとのこと(こちらも職員さん談)

母は昔から食器集めが趣味でした。一緒に外食したり、喫茶店へ行ったりした時などに、素敵な器やコーヒーカップが出てくると、すぐに裏返してブランドを確認するという…(笑)お洒落なお店ではやらないんで欲しいんですけどー、と思うこともありますが…(笑)

あ、やっぱり裏返したんだ…。

と思って、思わず笑った出来事でした。
まあでも、裏返したということは、気に入ってくれたということかな。

良かった良かった。

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