102.あの世に持って行けるなら
どうも、玉平です。青春を忘れない大家です。「お客様の中で、青春を忘れずにいられる大家さんはいらっしゃいませんか?」
ゆずちゃんに尋ねられたので、もちろんそば処『つきなみ』の店内で、
「はいっ!」って大声で答えたのよ。
おやっさん、わたしが大家だって知らなかったらしい。
何者かと思ったって、あらヤダ!
ゆずちゃんから『東南光葉高校』の文化祭のお知らせ。
火葬パーティー!?
あーびっくり。火葬って、燃やす方かと思った。
クラスのみんなで仮装パーティーをやるらしいのよ。
好きな仮装をしてカフェを開くらしいの。いいわね。
棺の中に一緒に入れて燃やしたら、あの世に中身も持って行けるのかしら。
もしかして、お花を入れて火葬するから、お花畑に辿り着くのかしら。
もし中身を持って行けるなら、これお花入れてる場合じゃないわね。
人生半分損してる。人はそうよく言うでしょ?
でもそれは、その人の価値観。
いいじゃない。背伸びしたって。届かなくたって。儚くたって。
損はしてないと思うの。
まぁ、得もしてないんだけど。
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