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48.チャラ男の入待ち
どうも、玉平です!
チャラ男を、部屋の引き戸前で待ってたのよ。
家に押し入った結果、壁ドンの向こう側をしてしまったの!
あらヤダ!あらヤダわ!
チャラ男の両親は離婚して、母親がボロボロになるまで働いて、チャラ男の為が、いつしかチャラ男のせいになってしまったらしいのよ。
それが苦しくて、この木更津にひとりで戻って来たのね。
ここが、チャラ男にとってホッとできる綺麗な記憶。
いいね、いい子だね。
ゆずちゃんもまた、口ではいろいろと言ってるけど、約束通りにしていた。
嘗てチャラ男が木更津を去った時、ゆずちゃんには決めていたことがあったのよ。
それは、吹奏楽部に入ること。
チャラ男が何かしらのスポーツをして、全国大会に行った時、吹奏楽部で応援に行く。
たとえ違う学校でも、会える気がするってね。
あらヤダ、もう会えてるじゃない!
けど、チャラ男には、何かしらのスポーツをするお金がなかった。
確かに、帰宅部はお金がかからないわね。
なら、『たまひらハイツ』に来るべきね?
お金があったら何したい?
え?チャラチャラ!?
あらヤダ同じ!