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2.怪人エモーションの日常〜カラオケで熱唱って言うけれど〜
怪人エモーションだ!
人間というのは、やはりよく分からない。
人間の生態を調べる実験は今日も続く。
人間というのは、“音楽”に対して、“歌う”“聴く”という行動をとるらしい。
どこかの誰かが作った曲を、自ら歌う“カラオケ”とは一体なんだろうか?
しかもそれを、一緒にいるツレと楽しむそうだ。
わたしの生態調査によると、カラオケで熱唱し、自分に酔いしれている人物がいることが発覚した。
そいつは、その曲を作った人物ではないのにだ!
それは、どんな感情なのだろうか。
こんな人物がいることも発覚した。
好きでもない曲を、その場に合わせ選び、無感情で歌っている者だ。
カラオケというのは、ただ好きな曲を歌うものでもないのか?
それで、その曲に感情がこもるのか?その曲に込められた真の想いが伝わるのか?
その場に合った、その順に合った、誰もが分かる盛り上がる曲を選択しなければならないとそいつは証言した。
好きな曲も選択できないのか?
お金を払って、なんという縛りだ!
ここでもう一つ、奇妙な点が見えてくる。
そもそもあれは、自分の声を聴いているだけではないのか?ということだ。
人間は、そんなに自分の歌声が聴きたいのか?
自分の歌声を聴くために、奴らは自らお金を払って、わざわざカラオケをするというのか?
ライブで、曲を作った本人の歌声なら分かる。
しかし、自分の歌声は必要なのだろうか?
わたしだったらごめんだ。
お金を払ってまで、自分の歌声を、マイクを通してわざわざ聴きたいとは思わない。
ストレス発散のために歌うんだという人物がいた。
しかしそれは、自分の声を大音量で聴くこととなる。
それではまるで、ストレスが余計にたまりそうな行為ではないのか。
怪人エモーションとしては、理解するのが難しいように思う。
怪人も歌うのか?ライブに行くのか?そもそもお金を支払うのか?という質問は一切受け付けないぞ!
これも人間の生態を調べる実験のためだ。
飲み会の二次会はカラオケと誰が決めたのだ。
どこかの誰かが作った曲を、あたかも自身の曲のように歌い、女を落とすらしい。
時には二次会のカラオケより大事な場所だってある。
それが、ラーメン屋であり、『ことだま』だという人物もいるだろう。
わたしは自分の声を聴くカラオケよりも、歌詞に興味がある。
人間が作る曲の歌詞を分析するのだ。
どうやら、“文字”だけの方が好きなのかもしれない。
カラオケよ、それは自分の声ではないのか?
教えてくれ!地球という大きな水槽に飼われている愚かな人間よ。
カラオケに行く。
その感情に名前をつけたなら、それはなんと呼ぶのだろう。
今週金曜日は“文字だけの君”第六夜
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