秋の夜長のお風呂タイム
手足を思う存分伸ばして、ゆったりと湯に浸かるのが好きだ。
仕事帰りによく銭湯に行ってたし、スーパー銭湯には休日を利用して心身ともにダラリと過ごす。
私のライフスタイルも様変わりし足が遠のいていたが、久しぶりに行ってみようとリサーチするも、原油価格の高騰等もあって2024年8月1日から東京都内の銭湯の入浴料が大人550円。
スーパー銭湯もそれなりに値上げなのは、やむを得ない。
さて、どうする?
バスタイムは自分の時間ではなく子どもの時間であって、パッと洗ってパパッと自分のことを済ませる。
悠長にパックをしながらとか、トリートメントをしながらとかの「ながら」ができない。
子どもが寝入って起きないと確信のあるときのみ、お風呂に入りなおすぐらいだった。
小さい頃の僕は敏感・乾燥肌もあってかきむしり、皮膚科によく通っていたが、大きくなるにつれ酷くなるようなことはなくなった。
僕の体質もあるから成分はもちろん確認した上で、大人から子供まで使える保湿入浴剤を使いバスタイムを楽しんだ。
乳白色の湯舟で温泉気分を味わえたけれど、子ども心ながら物足りなかったらしい。
その流れで「つぎは、あわのおふろにはいりたい!」と言い出した。理由は、アニメ「ジョージは泡風呂大好き」を録画して、何度も見ていたからだと思う。
ある日、ばあばと買い物に行った僕。
何かを探しているような素振りから、私が使っている洗剤をチェックしていたようだ。
商品が置いてないことがあるので、近くの日用品を扱う店舗でチェックしていた姿や洗濯時に使う洗剤の話をしていたからだと思う。
入浴剤で「これいいね!今度買い物に行ってあったら買ってみよう」と言っていた品も探していたようで、ちゃっかりばあばに買ってもらい帰ってきた。
「やってみたい!」と買ってもらった品を、ウキウキしながら水戸黄門の印籠のように突き出す。
商品名はその名の通り、あわあわらんど。
僕が好きなぶどうの香りだ。
さて、やりますか!
浴槽は掃除済み。
計量した液体を浴槽の蛇口の真下に入れ、蛇口のお湯が勢いよく出るようにする。親指で少し蛇口を押さえ、より勢いが出るようにしていたら僕が率先して泡立て役を買って出た。
意外や意外。
かなりモコモコとした泡ができ、甘いぶどうの香りが漂う。
泡で何を作る?
怪獣、雪だるま、アイスクリーム、手が消えるマジック等、泡から創造性を育み、これはこれで面白い。
私ひとりのお風呂タイムは、この先にできる楽しみにとっておいて、子どもと一緒に入れる時間はあと少し。
今日の出来事。
頑張ったこと、怒られたこと、楽しかったこと、嫌だったこと、悲しかったこと。
お風呂の空間だから話せるのかな。
入浴後の保湿はしっかりとしながら、泡風呂タイムを楽しもうと思う。
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