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20240909 ひとはなぜ戦争をするのか

とても薄い本ではあるが、とても考えさせられる本。
それが、「ひとはなぜ戦争をするのか」。
アインシュタインとフロイトの2人が公開で手紙のやり取りをしたものが、1冊の本になった。
公開でというのは、このほんの成り立ちが国際連盟(戦後の国際連合ではなく、第一次大戦と第二次大戦の間の)からの企画で成り立ったものだからである。

今も、中東やロシア・ウクライナで戦争が行われている。
そのニュースに触れるたび、「なぜ?」という気持ちが湧いて出てくる。
確かに、地政学的な事もあるだろう。
何を信じて生きていくかということもあるだろう。
しかし、自分は人が根源的に生きることに対しての権利が尊いということを根底に持ちたいと考えている。
争いごとにならないようにするための最大限の努力は、本当に必要なことではあるし、それが出来うるだけの社会の醸成、社会を作るための教育という機能を信じたい。
逆に言えば、教育が廃れれば、人々が集まって出来る集団としての社会も危うくなる。
社会が危ういと、事実よりも感情が先に立ち、生きることに対して軽重が生じてくることから、紛争へとつながっていくことになるのではないか。

単純な話ではないかもしれない。
しかし、大きくマクロな視点で考えれば、そんなふうに単純化できるんじゃないかと思う。
そこの根底のところを共有できるような、そんな世界が有って欲しいと願わずにはいられない。

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