母がメニエール病で救急搬送された話・驚いちゃったわVer.
私はかれこれ10年以上メニエール病で通院している。実は母も同じ病気。ここ20年以上、私よりも酷いめまいの発作を起こしては何度も入退院を繰り返している。そのうち救急搬送されたのは確か2回。
今年10月に、その一人暮らしをしている高齢の母が強いめまいで救急搬送された。病院から連絡を受け、私は慌てて車で向かった。母はそのまま数日間入院することになった。そのこと全部をここに書くと膨大な量になりそうなので、ひとまず驚いたことをいくつかピックアップしよう。
・母が運び込まれた病院は最近新しく建て直され、救急外来専用の玄関と5~6台の車が駐車できるスペースを完備している。指定の場所に車を停め、急いで救急外来玄関の自動ドアの前に立った私。
何故か開かない。もう一度チャレンジするものの、やはり開かない。周囲を見ても、入館に際しての注意事項を記した掲示物は一切ない。よく見ると、横の壁にインターホンがあったので鳴らしてみた。
「は~い」と男性スタッフの明るい声。こちらが名乗るとすぐに解錠してくれた。
うん、いや別に良いんだけどさ。でも、あれ、多分危篤で運び込まれた方の関係者だと、軽くパニックになる人がいるかもしれないな。とりあえず「用事のある方はインターホンを鳴らしてね💖」っていう貼り紙をしてみようか。
・別に危険な状態ではないので、自分では落ち着いているつもりだったが、身につけていたスマートウォッチが、
「お前、じっとしているのに脈拍130超えてるぜ。ちょっとやばくね!?」
と、親切に警告音付きで教えてくれた。
私は初めて救急外来で付き添いをしたせいか、多少動揺していたようだ。この後、スマートウォッチの変な所を押してしまったのか、勝手に緊急通報で110番されそうになったので慌てて切ったよな。
・母は最終的に数日間入院することになったので、私は彼女の近くに座り、入院に必要な書類に記入していた。すると「ピコーン、ピコーン、ピコーン」とけたたましい警告音が。
(あら、どなたか容体急変された方がいらっしゃるのかしら)
と思いながら顔を上げてみると、なんてことない、私の母がつけていた機械が鳴っていた。しかし、本人はちゃんと受け答えをしているので、とりあえず見なかったことにした。看護師さんも来なかったし。
・病棟に上がる時、看護師さんに、
「娘さん、私と一緒にこれ(母が乗っているストレッチャー)を押してもらえますか」
と、笑顔で頼まれた。
ストレッチャーを押すのは初めてだったので、結構ノリノリで押したよね。力いらずに押せるのよ、あれ。でも、後ろの人はちゃんと押さえていないと、角を曲がる時にビューンって横に行きそうだから注意が必要。
驚いたことはこれくらいかな。救急外来だけど、あの時間帯は、生命の危険がある患者さんは運び込まれていなかったようなので、外来は静かだったな。やはりそういう場面に遭遇すると、こちらもいたたまれなくなるからね。