いざ小説を書こうとアプリやメモ帳を開くも、真っ白な画面を前に「何を……どう書き始めたらいいの……?」となることはありませんか?
私はあります。萌えを形にしたい!と色々頭で考えて、いざメモ帳を開いたけれど一文字も書けませんでした。初めてとはそんなものです。
なお、これは「同人小説」ひいては「二次創作小説」の書き方です。
山なし、オチなし、意味なし。書きたい場面だけ書く方法です。ご注意ください。
では、私がどうやって書いているのか、実際に例を出しつつ説明していこうと思います。
1.妄想する
これが一番大切です。しっかりと妄想ができれば、小説の大部分は出来たと同じです。何を書きたいのか、どんな流れにするのかを煮詰めましょう。
実際に下記の小説の登場人物でネタをまとめていきたいと思います。
ネタ出しはこれくらいで十分です。「〇〇くんの〇〇がみたい!!」というパッションが大事です。それが話の主軸になりますので、その気持ちを大切に持ち続けてください。
次に、このネタを深掘りしていきます。さらに妄想を重ねていく、という感じでしょうか。
箇条書きでなくても構いませんが、今回は説明しやすいのでこの書き方をしています。
箇条書きが出来たら、各項目をさらに深掘りしていきます。
いい感じに話が出来てきましたね。
ここで満足せず、さらに妄想を重ねていきましょう。
ここまで出来ればひとまず大丈夫です。もちろん、さらに妄想を重ねても良いです。妄想すればするほど実際に小説を書く時に楽になります。
次はこれを小説の形にするための下地を作っていきます。
2.流れの下地を作る
実際に作ったネタをもとに、話の流れを書き出します。
ですが、ここで大事なことを一つ決めます。それは「どちらのキャラ視点の話にするか」です。
小説には「一人称視点」と「三人称視点」がありますが、「三人称視点」の書き方はとても難しいので「一人称視点」をおすすめします。
今回は博章視点の話として下地を作っていきます。
菫子視点のネタは省いて、最後の部分は博章から見た描写に変更しました。
3.下地をもとに、小説の形を作っていく
間の空白をキャラのセリフで埋めていきます。人によってはここが一番楽しい部分かもしれませんね。
今回はあまりセリフが無いですね。主人公の博章が口下手なのもありますが……。
次に地の文を追加します。ここが難しい!という人も多いかと思います。
地の文は「キャラの行動と感情」を書くものだと思えば良いです。セリフの前後にあっただろう行動、それに伴う感情を書きましょう。
また、下地の部分もキャラ視点の描写に変更します。
主に行動部分を書き足しましたが、ものすごく淡白で物足りないですよね?
そうです、萌えは「感情」なのです。キャラがどう思ったのか、どう感じたのか、状況やキャラの心情を書き連ねましょう。ときめく文章にするためにはここが一番大切なところです。
また、感情だけでなく比喩表現も足してみましょう。
こんな感じでしょうか。SSとして体裁は整っていると思います。二次創作SSならこれくらいの長さでも問題ないかと。
Q.「地の文はどれだけ書けばいいの?」
A.これは個人の好みにもよりますが、私はセリフより地の文が多い方です。倍以上ある時もあります。(そもそも私が地の文を書くのが好きなのですよね……。)
Q.「感情ってどう書けば……」
A.約めて言えば「独り言」です。極論、一人称のキャラの独り言を書けばそれっぽくなります。慣れてくればさじ加減が分かってくると思います。
Q.「全然上手くかけない!」
A.とりあえず完成させましょう。完成とは「区切り」です。「完璧に作る」ということではありません(これが出来ればベストですが)。
作品を作る→サイトにアップ→反応がもらえてやる気が湧く
そしていつの間にか沢山の作品を生み出せるようになるのです。
まずははじめの一歩!
以上、拙いですが説明を終わります。
この覚書が誰かの助けになれば幸いです。