IWCS2024総評
今回は11月30日、12月1日に北九州ポップカルチャーフェスティバル(以降KPF)で併催された、
ITASHA WEEK CAMPIONSHIP 2024
を振り返っていきたいと思います。
こんにちは!
絵描き系痛車乗りのヒろシです!
初めに、今年もたくさんの方々にお越しいただきスタッフを代表して感謝申し上げます。
本当にありがとうございました!!
それでは本題に入っていきましょう!
Day1
今年のチャレンジクラスでまず特筆すべきは、エントリーの時点で倍率2倍以上と、例年に比べてたくさんの方々からの応募がありました。
本当にありがとうございます。
BIKE SHOW class
1日目で特筆すべきは、今回初めて追加された2輪専門部門。2024年九州一の痛2輪を決めよう!という部門です。
2輪はその性質上、4輪に比べてキャラや柄を入れることができる面積が少ないため車体全面を大胆に使って表現する方が多いところが魅力的です。
キャラを入れる位置を工夫したり、キャラクター要素を部品の色などで表現するなど4輪とはまた違った知恵の絞り方をしなければなりません。
個人的に2輪の面白いところは、4輪と比べるとスペースが限られているということもあり細かいところまでじっくり痛車として作り込まれているところだと思います。
キャラクターロゴや、そのキャラクターのアイコンになる要素、小ネタなどを“隙”を見つけては“好き”を詰め込むスタイルが本当に面白い。
今回エントリーされていた車両も例に漏れず、そういった車両ばかりでした。
今回このクラスは新設ということもありどうなるか想像できませんでしたが、良い意味で2輪痛車のクラシックな魅力が凝縮された回だったなと思います。
CHALLENGE class
さて、続きましてChallenge classです。
まずどういうクラスなのか?について軽く説明させていただきますと、Day2のRadical Classはハードルが高いなという方や、九州では数少ない痛車の屋内展示に挑戦してみたい方向けのクラスになります。
各々がそれぞれの熱量でチャレンジできるのもこのクラスの良いところ。
カジュアルな痛車からしっかり作り上げた痛車まで揃っており、これから痛車を始めたいと思っている方にはDay1の方がむしろ参考になるかもしれません。
後ほどDay2のレポートでもしっかり語らせていただきますが、今年はデザインや面の使い方、カスタムの方向性などが本当にバラけていました。
Radical classの各々の熱気を感じる雰囲気もすごく好きですが、より自然体で車両単体をじっくり楽しめるChallenge classの雰囲気も大好きです。
Day2
Radical class
それではここからはDay2 Radical classを振り返っていきましょう!
まずはリザルトです。
総合優勝1位
とよ さん
鐘嵐珠 カローラスポーツ
2位
たいし さん
久田イズナ シルビア
3位
ちび兵 さん
八宮めぐる アコード
部門別
・シンメトリー部門
ポリー さん
攻殻機動隊 RX-7
・ディスプレイ部門
エマ・ヴェルデ カローラ
・デザイン部門
もみじ さん
Tokyo 7th シスターズ ハーレー
・オリジナル部門
ザキ さん
初音ミク RX-8
・ピープルチョイス部門(人気投票)
かみおあすか さん
ゴールデンカムイ S660
以上。
受賞おめでとうございます。
まず初めに、今回展示面では8割以上の参加者が車両の下にマット等の敷物を使用していました。
今回アワードに選出された車両は全て敷物類を使用していたこともあり、今後屋内展示での敷物類の使用率はどんどん上がっていくと思われます。
例として今回アワード車両の中で、一番凝っていたものとシンプルイズベストを極めたものを上げさせていただきました。
その他の車両もそうですが、関連物を置く展示というよりもシチュエーションや世界観を演出する展示手法をとっていた車両は、全体的に見やすかった印象です。
次に、本命の痛車についての“僕”の感想です。
選考に携わっている立場ではありますが、ITASHA WEEKとしてではなく個人としてという事を念頭に読んでいただけると幸いです。
今年もハイレベルな車両ばかりで、例年同様アワード選出会議も大いに盛り上がりました。
今回特筆すべきは、各車両、各オーナーの“見せたいもの”が例年以上に明確だったという点です。
これは展示物も含めてですが、クルマとデザインの方向、トータルコーディネートという意味で各個性が割と分かりやすく形として現れていたなと思います。
だからこそとても見応えのある回でした。
これは僕がよく言っているのですが、痛車は確かにクルマ遊びのジャンルとして存在しているにも関わらず“形(かた)”がないところがクルマ文化として特殊なジャンルだと思っています。
それは「痛車」そのものの起源が、そもそもアニメとクルマという複数の文化のミックスで始まっているからだと考えています。
となるとジャンルとしての“正解”は当然存在しないので、優劣を決めるのは一見難しいように思えます。
ではどう競えばいいのかというと、他の人となるべく被らないことが重要になってきます。
つまり、
“個性を出せた子、一等賞”
なわけです。
前述した通り、今回は各車両“見せたいもの”がかなり明確でした。
これは実はかなり難しいことなのです。
個性やこだわりを盛り込むのは誤解を恐れずに言うと“簡単”です。
では何が難しいのか?
それらを人に“伝わる形”に変換、翻訳して形にすることが難しい。
今回見せたいものが明確だったということはすなわち、痛車の争う場として非常にハイレベルな場だったと言うことに他なりません。
その中で各アワードに輝いた車両は、本当に素晴らしい仕上がりだったと言えるでしょう。
最後に
IWCS2024にエントリーして下さったオーナーの皆様、見に来て下さった方々、改めて本当にありがとうございました!
今年はこれ以前に開催された別のイベントの影響もあり、裏では色々と大変でしたが皆様のご協力のおかげでトラブルなく無事に終えることができました。
毎年続けることができているのは、ルールやマナーを守って配慮しつつも楽しんで下さっている皆様のおかげです。
年々痛車文化は変化しています。
その中でITASHA WEEKとしてブレずに、ITASHA WEEKらしく皆様の力の入った痛車を評価できるように僕らも全力で頑張っていければなと思います。
よろしくお願い致します!
最後に、今回のIWCSを通して感じたことを一言だけ
ぼんやりした感想ですが、
一つの区切りの訪れと、痛車文化にまた新しい風が吹き始めた、そんな“兆し”を感じた
IWCS2024でした!!
来年はまた痛車文化にとって特別アツい1年になりそうな予感です。
ご精読ありがとうございました!
是非“スキ”とフォローよろしくお願い致します。