
お客様に育てていただく
minneでブックカバーの販売を始めてまだ間もない頃、リピーターのお客様から単行本サイズのブックカバーのオーダーが入りました。
たぶん、ソフトカバーとハードカバーの両方だったかと思います。
こちらの記事を見ていただいたら分かるように、私は気が付いたらブックカバーを作っていただけなので、本のサイズに詳しいわけではありませんでした。
オーダーをいただき、じっくりサイズの勉強をしている暇はありません。
悩んで、お客様のお家にある本のサイズを測っていただきました。
縦横だけでなく、厚さは何cmから何cm対応で作ればいいのかなど。
単行本ハードカバーは多く使われているサイズがあるのですが、村上春樹さんの作品など、一部、数ミリ大きいサイズがあります。
ブックカバーで最悪なのは、本が入らないということです。
このお客様のおかげで、私は単行本ハードカバーサイズのトラップを初期の段階でクリアできました。
少し話はそれますが、私は、ミリ単位でサイズを正確に教えてくださるお客様が大好きです。
幸運なことに、このお客様はミリ単位できっちりサイズを教えてくださるタイプでした。
しかも、何冊もの本のサイズを測るということを、快く引き受けてくださいました。
そして、共同作業のような形でブックカバーは完成しました。
そのお客様は私のサイズ感をとても気に入ってくださり、その後も何度かリピートしていただいています。
いろいろ自信のない私ですが、このお客様のおかげで、サイズ感に自信を持てるようになりました。
といってもサイズは難しく、その後、たくさんの方のオーダーによって、私のサイズ感は磨かれていきました。
当初文庫サイズしか作っておらず、他のサイズのオーダーは、わざわざメッセージをすることが必要でした。
何年もかかりましたが、今は様々なサイズを簡単にオーダーいただけるようになりました。
イレギュラーなサイズも、実物の本が手元になくても作れるようになりました。
今もまだサイズは勉強中です。
私は作品と一緒に添えているメッセージカードに、文庫サイズ以外の方には「サイズのご確認をお願いします。」と必ず書いています。
サイズが大丈夫かどうか、毎回不安です。
特に、イレギュラーなサイズは心配が大きいです。
その方の本に合わせて作っているので、レギュラーサイズより、イレギュラーなサイズの方がお客様の満足度が高い気がします。
「サイズがぴったりでびっくりしました!」と言っていただけると、ガッツポーズで喜んでいます。