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作業所を辞めると伝えた日。


作業所で職員や管理者からイジメられていた。無視されていた。
希望をしていたにも関わらず施設外のメンバーからも外され、私は我慢の限界だった。

今日、作業所に辞めたいと伝えてきた。

何ヶ月も前から、主治医に「今の作業所を辞めたほうがいい」と何度も言われてきた。
その度に私は、辞めることを引き延ばしてきた。
日数減らせば何とかやれる気がする、まだやれる、と。
それが何ヶ月も続いて、声が出なくなって、体調不良も悪化して。
朝起きて休みたいと考えがよぎると、管理者の声で、「意識が足りない、仕事を舐めているのか」と聞こえる。そして私を説教する声が聞こえる。
主治医に「もう今日にでも辞めてと伝えて。病状が悪化していて先生も焦っている。」と言われてしまった。
とうとう辞めるべき日が来たのだ。辞めなければこのまま悪化する一途を辿る。

今日の日報で伝えた。淡々と、簡素に。

「医師からの指示で、辞めたいと考えています。」

それからしばらくレスポンスはなかったが、信頼している職員に呼び出され、話を聞いてもらった。そして、今月末に退職することが決まった。

果たしてこれが、正しい選択だったのかは分からない。
正しかったのか、間違っていたのか。それは今後、次の場所を見つけるまで分からないだろう。
辞めることに後悔がないと言ったら嘘になる。辞めるには、大切で大好きな人たちを作ってしまった。
でも、もし今日辞めると言わなかったら、今後も同じ状況が続いていたと思う。
だからその状況から抜け出す第一歩として正しかったのかもしれない。
ただ、10ヶ月いたあの作業所を辞めることはとても辛い決断だった。
そんな決断を自分で判断できただけでもすごいことだと、自分を褒めてやりたい。

今はスッキリした、と言う感情は少しだけあるが、ほとんど不安という感情で埋め尽くされている。なぜなら、次が決まっていないからだ。
私が何に心配しているのかと見つめ直すと、やはり「お金」なのだ。
生きてくためにはとても大切だから。お金がないと、生きていけないから。
だから明日が怖いのだ。不安なのだ。不安で胸が苦しい。

そうして私は頓服を飲み、寝付くまでぼーっと過ごすのだ。
どうかこの暗闇から、抜け出せますように。そう願って。

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蒼空(sora)
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