僕の涙のお話
生まれつき、僕は涙もろかった。
映画を見て泣く。
本を読んで泣く。
友達の辛い話を聞いて泣く。
些細なことで怒られて泣く。
理由もわからなかった。
「別に泣くことじゃないのに」と色んな人に言われた。
でも止まらなかった。
泣きたくなくても自然に涙が出てくるから、心が弱いやつだと思われたくなくて、気がついたときにはもうひとりの自分のようなものを作っていた。
そいつは自分が泣きそうになった時に限って、こう言ってくる。
「お前そんな事で泣いてんの?ダッサwww」
「どこが悲しいんだよ。泣くくらいならさっさとこの場から退けば?」
今まで色んな人に言われたような言葉を、何度も、何度も囁いてくる。
不思議と、そいつの言っていることはすんなり聞けた。
なにが悲しいかが分からないなら、悲しくなんてないんじゃない?
でも涙は止まらない。
ここ最近、泣くことが増えた。
でも理由がわからない物に一々苛つくのはもうやめた。
どうせこれも自分の個性なのだから。
追記
自分のことを少しでも多く伝えたくて思うがままに書いたら何が何だかわからなくなってしまった。
どうしたものか。