今日の常連さん〜サンタの帽子をつけて接客する私を見たおじいちゃんの反応〜

まだ岐阜にいた頃、私はとある喫茶店で働いていた。

岐阜にはモーニングという文化がある。
珈琲を一杯頼むだけでパンと卵がサービスされる。

サラダがついてくるお店もあればフルーツがついてくるお店、お団子が出てくるお店もある。
お土産に！って林檎をくれるお店もある。

「珈琲一杯でそんなにサービスして経営大丈夫なん？」
と心配してしまう時もあるがモーニングきっかけで常連になってくれる方がたくさんいるのだ。

私の働いていた喫茶店では朝と夕方、1日2回も訪れてくれる常連さんがたくさんいる。

そんな常連さんたちとの思い出を書いていこうと思う。

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〜今日の常連さん〜

私の事をピーちゃんと呼んでくる常連のおじいちゃんがいる。

何故ピーちゃんなのか気になる方はぜひ↓

今日の常連さん〜ある日突然ピーちゃんと呼んでくるおじいちゃん〜｜シロマチ｜note

いつものようにその方が来店された。

今日の私は一味違う。クリスマスに向けて、サンタの帽子のヘアピンをつけて接客するようになったのだ。（まだ11月上旬で少し早い気もするが）

おじいちゃんは真っ先にそのヘアピンに気づいてくれた。

可愛いって言ってくれるかなーと思っていたら、おじいちゃんが一言。

「ピーちゃんそれカッコええなあ、、わしも付けたい」

おじいちゃんにはかっこいい帽子に見えているのね、とちょっと残念に思ってしまった。

やっぱ可愛いって言われたいので、

「いい感じですか〜？」

と聞いてみたら、

「うん、似合っとる。わしもつけたいんだがな、なにせ禿げてて髪がないんよ、、残念残念」と言われた。

確かに、おじいちゃんの頭はピカピカしている。ふわっとした前髪があるが、ピンを付けれるほどでは無い。

「そっか〜じゃあピンじゃなくて帽子とかだったらいいですね」

「そやな、そーいうの買ってきてくれや〜、、ところでピーちゃん、その帽子は11月限定なのか？」

え、、、

おじいちゃんにはこれがサンタの帽子だと思ってもらえなかったみたい。

おじいちゃん、この帽子はサンタの帽子で12月が本命です。

もっと髭とかつけて赤い服でも着ればよかったかしら。

おじいちゃん、本気で帽子を褒めてくれてたのね。