「漫画でわかるグリーフケア #1」鬼滅の刃
みなさん、こんにちは、看護師・グリーフ専門士の空です。
このチャンネルは
毎日、生きづらさの中「辛い」「苦しい」と感じながらも、一人で頑張っている人に向けて
僕の人生を救ってくれた言葉や、自分の経験、10年以上勉強してきた心理学とカウンセリングの知識を自分なりの言葉で伝えていき、
聞いてくれた人たちが、、明日、少しでも心穏やかに過ごせること、「助けてほしい」と伸ばした手をしっかりと掴むこと、いつでも助けを求められる場所があると知ってもらうことを目的としたチャンネルです
今回は新しいシリーズです。
第一回目の「漫画でわかるグリーフケア」です
今回はネタバレを含み、「死」「亡くなること」を取り扱う繊細な内容になりますので、聴くときはご注意ください。
冒頭の肩書でも言っていますが、僕は「グリーフ専門士」という資格を持っています。
よく「グリーフ専門士ってなに?」とい質問をいただきます。
その質問にお答えをする、僕の今後活動していきたい分野、グリーフケアについて説明するシリーズ、「漫画でわかるグリーフケア」を、今日から始めていきたいと思います。
繊細な内容なので、あまり更新頻度は高くないですが、お付き合いいただけたら嬉しいなと思います。
ではでは、初回なのでグリーフケア、グリーフとは何かをお話していきます。
まずはグリーフという言葉、聞いたこともある人はいるかもしれませんが、あまり一般的に聞きなじみのある言葉ではないと思います。
日本語では「悲嘆」と訳され、「悲嘆」には悲しみ嘆くこと、を言います。僕が学んだ「日本グリーフ専門士協会」では、このグリーフを大切な人との死別や喪失体験による悲嘆や身体反応のことと説明しています。そしてこの「身体的反応」には体の反応、心の反応、日常生活などの行動の変化など様々なことが含まれています。僕はいつも「グリーフ専門士」を説明するとき、ご遺族の心のケアをする専門家、専門的知識を持っている人と表現しているのですが、実はこれは正確な表現ではなく、大切な方の死別だけではなく、ここには人間以外の動物も含まれ、「喪失体験による」と示されているように、すべての喪失体験、、、離婚や倒産、失業、災害、いじめ、失恋、友達に嫌われた、など、何かによって今までの日常を喪失してしった、なくしてしまったことが含まれています。またネガティブな出来事だけでなく、結婚や就職、引っ越しなどによって、今までの生活に変化があった場合、、、例えば結婚は愛する人と共に生きていける幸せなイベントですが、その反面今まで一人で自由に過ごしていた生活の喪失でもあります。マリッジブルーなんて言葉もありますよね?これはそんな隠れた喪失に対する「不安」ようは「悲嘆」に対する反応ととらえるわけです。なのでこのグリーフという状態は、実は何も特別なことではなく、日常に隣り合わせの誰もがいつでも起こりうる状態であるということを理解していただきたいです。この中で一番注目されているのが大切な方との死別ということなんです。
、、、と、ここまで、結構かたいお話になってしまいましたので、タイトル通りこのあたりで漫画を登場させようかな。
今回紹介する漫画は、今はやりの鬼滅の刃、しかも劇場版に登場する部分です。
今回はいつもと違って多くネタバレを含みますので、ネタバレが嫌という方はここからご注意ください。
今から
2場面紹介し、それぞれ解説していきます。
「なんで助けてくれなかったの」
「自分だけ生き残って」
「何のためにお前がいるんだ、役立たず」
これは敵の能力によって、悪夢を見せられた丹次郎の夢の中で、家族が炭治郎に言うセリフです。
僕はこの家族のセリフ、実は炭治郎が自分自身に今までかけ続けてきた言葉だと思っています。
グリーフの状態にある人は、混乱したり、怒ったり、あきらめたり、責任転嫁したり、いろんな苦痛の中を行ったり来たりし続けます。そんな中自分を責め続けてしまうことも多いです。何が原因になったとしても過去は変えられない。変えられないからこそずっと自分を責め続けてしまうんです。
ではそんな苦しみの渦の中からどうやったら抜けられるのか。それを次の炭治郎の言葉が示してくれています。
「いつだって兄ちゃんは、お前のことを思っているから。みんなのことを思っているから。たくさんありがとうと思うよ。忘れることなんてない。どんな時も心はそばにいる。
、、だから、、、どうか許してくれ。」
これは、亡くなった家族に対して炭治郎が心の中で言ったセリフです。
このセリフの中には今まで通り悲しみも後悔も寂しさも、自分を責める気持ちも含んでいます。その気持ちを持ちつつ、ありがとう、忘れないよという、家族に向けた愛があります。つまり、炭治郎は、他のネガティブな気持ちの中にある、ずっと持ち続けていた家族への愛に気が付いた、思い出したんだと思います。今まで自分に向けられていた感情が、元通り家族に向けられるようになった瞬間なんじゃないかと思います。
正直これがグリーフの終わりではありません。途中で言いました、「原因は変わらない」つまりグリーフはずっと持ち続けていくもので、その都度、持ち方を変えていくもの。炭治郎のようにずっと思い続けていくものなんだと思います。
それでは最後まで聞いていただき、ありがとうございました。
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