小さい庭の手入れと「生き方」について思うこと
庭の手入れをした翌日は、満足感で何度もうっとりと庭を見てしまいます。
雑草とグランドカバーが混ざり合っていた地面はすっきりとして、敷石のエッジがはっきりとわかるようになりました。
木の根元にまで浸食していた草花を取り除くと、木の足下がすっきりとして風通しがよくなりました。
枝が重なりあってこんもりと茂っていた木は、要らない枝が除れて綺麗な姿になって風にそよいでいます。
小さくてお気に入りの庭
私は8年ほど前から庭作りを始めました。
真砂土だけの何も無かった地面に土を入れ、植物を育て始めました。
3坪程の小さい庭ですが、箱庭のような、私だけの小さい自然を作れたと思います。
いつでもその庭を眺められるところで仕事をしており、緑が風に揺れる様子、時折遊びに来る鳥や蝶に癒やされています。
窓を開けておくと、ハーブの香りがします。
「ナチュラルな庭づくり」
庭をつくるときに参考にした何冊かの本の中に、ポール・スミザーさんの著書「ナチュラルな庭づくり」があります。
ナチュラルでありながら、野生というよりはどこか洗練された雰囲気に惹かれました。
その理由は、計算されたバランスと植物のことをよく理解して配置されていること。
植物がたくさん紹介されていて、イメージづくりに大変役に立ちました。
ずっと残っている言葉
最近は庭づくりも落ち着き、新しく植物を入れることを控えていたこともあり、この本を開くことはなくなりましたが、
いつも頭の片隅に残っている言葉があります。
「ナチュラルな庭といっても、ただ自然に任せるのではなくて、手入れをしてナチュラルに見せるということ」
はっきりと覚えていないのですが、こんな感じの言葉だったように思います。
この言葉は、落ち葉を拾ったり、雑草を取ったり、増えすぎてしまった下草や重なってしまっている枝を落とすなどの作業をする時にいつも思い出します。
綺麗に整えられた(和洋の)庭園も、手入れされているからこそ、庭全体の造形やそれぞれの植物の美しさが際だつのだと思います。
植物の声に耳を傾ける
植物の声に耳を傾け、どうしたら元気に育つのかを考える。
最低限の手入れをする。
ことばにするとこれだけですが、実際にやってみると簡単ではなく、奥が深いです。
上手く育たなかったことも、旺盛すぎて手に負えなくなってしまったこともあります。
でも楽しくて、見て触って癒やされるのが植物の世界。
庭づくりの指針を与えてもらえたポールさんに感謝です。
人の生き方にも通じる
そして今もう一度この本を開いて見ると、人の生き方や世界の在り方にも置き換えて言えることがいっぱいあって驚いています。
カバーのそで部分に書かれている、この文章だけでもドキリとしますが、
本の中には随所に心に響く言葉があります。
もう一度じっくり読み直してみようと思います。
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