一週間で家を買った話。
この記事は「Funds Advent Calendar 2023」4日目の記事です!
こんにちは!こんばんわ!はじめまして!
ファンズという会社でQAエンジニアをしているSHIOと申します。
これまで比較的会社やチームの紹介をメインにnoteを書いてきましたが、アドベントレンダーということで、全然違うこと書いたろと思いましたw
すごくタイムリーな「住宅購入」のお話です。
時系列におもしろおかしく?書いていきますし、私の感じたことも赤裸々にかいたので是非読んでいただければうれしいです。
SHIO、猫で乱心す。
人間、妙齢になってくると家の購入がよぎる人も多いのではないでしょうか?
あいにく、私は全く過ってませんでした。
ただ、猛烈に猫が飼いたかった。ただそれだけです。
私と猫の付き合いは、私が幼稚園のときから社会人のはじめまで。
22-3年一緒に過ごし、なくてはならない存在となっていました。
そしてその猫が亡くなったあと割とすぐに結婚し夫の転勤に後追いでついていくことになり、「転勤族になると思う」と言われていたので、「まあ生活が落ち着くまでは猫不可物件もいたしかたあるまいよ」と言い聞かせて暮らしていたのです。
気づけば早5年、私の猫と暮らしたい欲は何年も蓄積され、2023年、ついに爆発。
「猫飼える家に引っ越すぞおおおおおらあああああ!!!!!(乱心)」
というわけで、最初は賃貸を考えていました。これが物語のはじまりです。
「家賃とか全て私がだす!!!猫可物件じゃああああああああ(錯乱)」
自宅から1分のマンションがペット可でしかも空きがあるとのことで、速攻で内見に行きました。
物件も気に入ったのでよさそう!申込書かきますね!とボールペン片手に書き込みをしていました。
しかし途中で、不動産屋さんのお兄さんが駆け込んできました。
👨「すみません!猫だけダメみたいです!!」
申込書を書いていた私の手が止まる。
(え、そんなことあるの….うそでしょ…)
こうして家近物件で猫を飼えるマンションは無くなり、私の強硬手段はあっけなく失敗におわりました。
これが2023.6-7月頃。
それから少し経った10月。
ファンズ社内の「住宅部チャンネル」で色々盛り上がり、「みんな住宅の購入を考えてるんだなぁ」とボヤァと思っていました。
いつ買うかはわからないけど、
・情報収集
・年々値上がりしてるというマンション価格の把握
・戸建や中古物件の相場の把握
・自分たちが住みたい地域はどの辺なのか
上記のことを考えるのはよさそうだなぁと思い、夫の通勤を考慮した距離にあるマンションを掲載しているサイトや中古取り扱いのある不動産屋さんのなどに資料請求をしまくりました。
住宅ローンをどのように組むべきか、どの程度が返済として妥当か、などを自分で計算しつつ無理のない予算感を割り出しました。
(1番イメージしやすいのは、今の家賃と変わらない金額x420ヶ月(35年ローンの場合)でざっくりとした予算を立てて、そこからどの程度乗せても問題ないかを少し計算する程度。)
数年後に買うための練習です。
今回の最大の壁は「夫」。
家を今買わないにしても、将来買うだろう未来はあるはずなのに、家の購入のイメージが全くつかない夫。そのせいか全く乗り気ではなく、反対とまでは言わないけど「今のままでよくない?」派閥。
住宅購入の言い出しっぺが私なので、私がローン組むつもりでした。
だから自分勝手にしていいのでは?というご意見もあるかと思いますが、2人で住むものだし、ある程度の合意及び理解はとっておきたい気持ちがありました。
ただこの夫との付き合いは、高校からなので「巻き込めば絶対乗ってくる」と確信し、まずは体験会気分で「新築マンション」を見に行ってこようと計画したのです。まずは何事も体験しないと始まらない。
私は一般的にマンションの契約がどの程度のスピード感で決まるか分かってなかったので、「残り5邸」みたいな記載のある終売間近のマンションなら買えないだろう(すぐ売り切れるという意味で)と思っていたのスッと来場予約をとりました。。
(そもそも買うつもりはなかったので、営業かけられると申し訳ないなぁと思い、極力迷惑が掛からなさそうという意味で終売間近の物件を選択しました。)
そして体験、調査にあまり時間を使いたくなかったのでスケジュールを詰め込みました。
ある日: 新築マンションA見学→お昼→中古リノベ会社の商談→コストコ
次の日: 新築マンションB見学→新築マンションC見学
夫は案の定、マンションAの見学で「めっちゃいいじゃん!!」と乗り気に。(早い)
これが10月末の話。
大体の材料は揃ったので比較を。
新築マンション: 手の届く価格帯から届かないものまでピンキリ。
中古マンション: いわゆるブランドのシリーズマンションが予算内でギリギリある程度。ただ猫不可が多いという。。。そして売買ペースが早すぎて内見予約してもそれまでに申し込みが入ってしまうという。
入居中だと売主さんとのスケジュール調整がなんとも煩わしかったのも私の中では結構ストレスでした。中古戸建: 駐車スペースがなかったり、自家用車が大きすぎて入らないという。あと数がすごいすくない。駅から遠い。除外。
新築戸建: 完全に予算オーバー!高すぎる!!(駅近を見ていた)
駅から徒歩50分とかなら安いんですよ???
ここまで見て「築15-20年のマンション買うくらいなら同価格帯か少し出しての新築マンションの方がいいのでは」となり、完全に新築マンションにシフトしました
2024年など先に竣工予定のマンションの資料も集めたので、以下の要素で比較表を作成。
・部屋の広さ
・駅からの近さ
・周りの利便性
・好みの間取りか
・値段
私は関西の土地勘が全くないので、個人的に利便性の良さそうな地域を指定して見てましたが、とあることに気づきます。
竣工済みの売れるスピードが緩やかであること。
駅3分、商店街の隣!みたいな物件でもすぐには完売にはならないのです。
竣工から1年経過しているマンションもざらです。
多分地域とタイミングの問題であったのかもしれませんが、少なくも私が訪れた物件は、一般的には高級住宅街とされてる地域らしく治安もバッチリ。(少しお値段は高いですが...)
東京に住んでる感覚だと「すぐ売れる」物件な気がしていました、が関西は違うようです。
そしてまだ竣工していないものについては、順次価格が発表されておりサイトの「物件概要」に表示されることを覚えた私は、「物件概要」を見るのが危うく趣味になるところでした。
そして竣工してないものは明らかに「高い」。
駅から遠いのに高い。広くもないのに高い。周りはそんなに栄えてないのに高い。TAKAI!
結構な件数見ましたがどれも価格帯が私の認識より一つとびぬけて高く「あれ、もしかして今買わないともう買えないのでは?????」がよぎります。
来年私の年収が5000兆円になるなら話は別ですがそんな急激に国家予算超えるわけない!となったわけです。
マンション高騰の要因はいろいろありますが、コロナ禍やウクライナ問題下での資材調達にあたりコスト爆増したマンションが数年遅れで竣工するので、それが価格に乗ってきているという話を聞きました。
私が最初に訪れた終売直前のマンションAはそのコロナ禍になる前に資材調達したマンションなのでその他のマンションに比べて比較的価格が落ち着いているといるという裏事情もありました。
でも私は徒歩3分のマンションBも気になっていたのですが、内見から2日後に「別のお申し込みが入りました」とご連絡が来てご縁は吹っ飛びました。
「なんかみんな突然駆け込んできた?」ライバルたちの影
前述した通り緩やかだった販売状況が、あわただしくなってきたのが11月入ってから。
私が「おやおや」と思っていたら「住宅ローン減税が来年から減ってしまう!」という話を聞き「これか!!!!」と。
ふんわり知っていたけど、そんなにあてにしてなかったので「みんな駆け込んでくるぞ…」と謎に焦りを感じました。(売主営業マンもこぞって営業トークをしてきます。
今までの情報を総合すると
竣工してないマンションは条件が微妙で高い
竣工してないマンションは条件がいいとめちゃ高い
竣工済み終売直前のマンションは条件がそれなり(希望範囲内)で手が届く
あと今契約すると住宅ローンが間に合う(予定)
しいていうなら竣工から1年経過してるので実質新築ではない。(未入居中古物件というらしい)
最後の部分は大した問題じゃなかったので、私は許容範囲でした。
某コナ⚪︎くん👨「あれれー、おかしいなぁ。今買うしかなくないー?」
私👩「それな」
ライバルたちの動き、ご時世(金額)などにガンガンに飲み込まれあれよあれよと流されていく私。
ここまでで、内見から4日経過。
夫に事情というか諸条件を説明、持てるカードの確認、一応ローンどうするかとかも全部相談した結果
「もう一度物件見て、良かったら買おう」となったのです。(決断が秒速)
(デザインが違う部屋などもあり、まだ数タイプから選べる余地もあったのです)
ちなみに選ばれたのは最初にみた「マンションA」でした。
👨夫「ワクワクしたからあそこがいい」
👩私「フィーリングで生きすぎているのでは…」
そして、初回内見から1週間後、もう一度全部の部屋を見て部屋の利用想定から大きくずれていないかを確認し、ずれてた部屋を除外していきました。
そして、最後の一部屋を決めました。
決戦、マンション購入の駆け引き
👨担当さん「いかがですか?」
👩「この部屋にしたいなと思ってるのですが、、」
👨「何かご懸念ありそうでしょうか?」
👩「単刀直入にお伝えすると予算オーバーしてるのもあり、即決するのでお勉強いただけないでしょうか?」
(元営業の私によるストレートすぎる予算交渉フェーズに!!!!)
👨「そんなこともあろうかと、役員に口頭承認もらっときましたよ!!!!!!」
👩「!?さすが!!!天才か!!!(ありがとうございます!」
というわけで、しごでき営業マンのおかげで駆け引きほぼゼロで交渉を終え、未入居中古マンションという新築もどきのマンションを大満足で申し込みました。
ここまでで初回から1週間。あっけない住宅購入。
ちなみに「やっぱり俺がローン組む!!!!!」と突然の男気を出した夫がローンを組むことに。事前相談のタイミングで突然言われて私もびっくりしました。
これには少しわけがあり、私は副業をしており個人事業主でもあるのですが、住宅ローン申請時、個人事業主は3期分の確定申告書が必要です。
私はちょうど3期目に入ったところだったので年収が安定しておらず、住宅ローン審査が微妙に大変かもというのをしごでき営業マンに言われておりました。そして普通の会社員である夫に白羽の矢が立ったというわけです。
自分の気にいる物件だったというのもあり、夫も覚悟が決まったようです。
家族をしっかり巻き込むって大事ですね!
住宅ローンの話
担当さん👨「住宅ローンどうされますか?提携ローンもご用意していますが」
私👩「提携ローン?、、、、〇〇銀行もありますか?」
👨「もちろんございます。今の金利だとこちらですね」
👩「あれ、、サイトに載ってるものより安くないですか…?」
👨「提携ローンだとお安くなるんですよね」
👩「な…んだと.…そしたら提携ローンで…」
👨「ローンいくら借ります?」
👩「フルローンだと金利高くなると思うのですが、そういうのありますよね...?」
👨「?…そういうのはないですね…いくら借りようとも金利は同じです」
👩「!?」
世間の情報となにも一致しない世界がそこにありました。
なんか騙されているのではないだろうか、と思うほどにあっけなくそして速やかに進行していきます。
そして、全く知らなかったのですが、提携ローンは各銀行に専用デスク(ダイヤル)を持っていて直通で専任オペレーターにつながる始末。
通常の番号でかけるとめちゃくちゃ待たされますが、提携ローンは待ち時間ほぼゼロでオペレーターさんとお話しできてしまうのもすごかった…。
もう意味がわからない。
夫は手厚い対応受けながら審査の用紙やらなんやらを書いており、安泰も安泰。
その後
契約書を書きまくる回、重要事項説明書、売買契約書の読み合わせ回、住宅ローンの申し込み回、売主お抱え司法書士のご挨拶と説明会、と少しずつイベントをこなしつつ、裏で住宅ローンの仮審査、本審査を進行させて行きました。
ここまでで、大体1ヶ月。
全部終えて、とりあえずこれだけは言いたい。
ちなみに住宅ローンの本審査結果は約10日できてホッとしました。
そして現在の残タスクは、以下!
火災保険
引越し
新居のコーティング
家具とかの造作
そしてちょうど先ほど新居に行って採寸を済ませたところです。
引渡しは今月なので最後の駆け込みがんばります!
私が知らなかったお金のこと
そもそも購入するつもりなかったので全く下調べをしておらずだったことに起因していますが、現金なかったら結構不味かったなと思ったことがあったのでツラツラ書いて行きます。
提携ローンの存在とその効能
⇒ これは前述しているフルローンでも利率変わらないとか。住宅ローンの事務手数料は借入金額の2.2%かかる
⇒ 5000万借りると110万以上持ち出しが必要新築マンションはインテリアオプションがある
→⇒ めっちゃ高い(遠い目)事前に手付金?で100万の支払いが必要
⇒ 普通は頭金で満たせる(むしろたらない)のですが、フルローンだったのでシンプルに100万を一時預けてあとで諸経費引いて返金に。
値引きの話
私は営業経験があるので営業担当者が独断で引ける上限や、どういう状況であれば応じてくれるのかが、なんとなーくわかります。
温度感をさぐりつつ、内見した物件はとりあえず全て営業さんに値引きを持ちかけましたが以下の傾向があったように思います。
(あくまでも私のスーパー主観です)
終売間近
モデルルーム: お金かけて作ってる部屋なのでむしろ値引きが超難しい。
しいて主張する場合は「外せるもの外していいからその分お値引きして!!」です。
(シンプルに趣味に合わないものもあるので、持って帰ってもらいたいとかもあると思います)
通常のお部屋: 即決するから!とお伝えすると通る可能性高い。
(売主的にいつまでに決めたいのかをそれとなく聞いておくと,決算だったり売り上げの数字のタイミングで下げやすくなります)
竣工前
第1期の場合で見込み客が極端に少ない(需要が少なくて一期ですら全然売れなさそうなどの)場合は行ける場合がありますが、
結構難しい印象でした。(今はマンション需要が高いのと、前述しているように資材高騰で普通に売ってもトントンなため)
買う決断の前に見ておけばよかったなと思ったこと・もの
修繕積立金の計画書
⇒ 新築マンションの場合、最初期の修繕積立金はえげつないほど安いのですが、数年でドンッと上がるタイプがあります、これは要はランニングコストが上がることに他ならないので、月々の支払いが苦しくならないかという観点から見ておくべきだと感じました。(ただこれを契約前に見れるのかはわからず。。)浄水器が設置されている場合、浄水器のメーカーを確認する
⇒ 浄水器が付いていることさえ気づいていなかったのですが、フィルター代がかかりますので、これも月々にならすとランニングコストになるわけです。(微妙にお高いメーカーもあります)バルコニーの使い方の規制
⇒ 欄干にお布団を干したりするのは禁止!と言われて「ひええ」となりました私です。駐車場のサイズ(幅・高さ)
⇒ 車に詳しくないゆえに「ハイルーフ車」であることと、自分の車の横幅が結構ギリギリであることが判明し、冷や汗ものでした。(車が入らないとなるとマンション購入は微妙だった)
マンション購入により見直したほうが良いと感じたもの
生命保険(医療)
住宅ローンには生命保険が付帯されていると思いますが、債務者が現在加入している通常の医療保険などと補償内容が重複していないか、またカバーしきれていない補償はないかなどの見直しが必要と考えました。
夫はまさに保障が一部足りていないので見直しを予定しています。死亡保険
さてこれは誰のでしょうか?正解は「私」です。
今回ローンは1本ですが、2人で支える形となります。
私に万が一があったときの補償はマンション購入を前提としたものではなかったので、自分の死亡保障をかなりあつめに設定し備えることとしました。
1週間でマンションを決められたのはなぜ?
私はよくも悪くも「住めば都」と考えるタイプです。
ただ、どうにもならない要素、例えば「駅からの距離」や「ペット可かどうか」、「築年の新しさ」、「値段」みたいなものだけはこだわりをいれました。
逆に言うとそれ以外はこだわりがなく「自分でうまく付き合っていけばよい」となったので最低限が満たせていれば自分にとっては「良い買い物」となります。
これはパートナーである夫もそうで、あまり頓着しないので夫婦揃って「めっちゃいい買い物だったねぇ」といまだに満足げです。
予算が潤沢にある場合は自分の要望の幅を広げてそれに合ったものを購入できれば一番良いですが、決して潤沢でもないので自分の妥協できるポイントとそうでないポイントを明確にしておくと不満は少ないかなと思います!
後は営業マンの方がとてもしっかりした方で安心でした。これも大きい。
MISSION:ネコと和解せよ。
後日談として、来年猫を飼うので(確定事項)リハビリとして夫と推し猫カフェに行った結果、夫がモッテモテだったので、何も心配はいらないようです。
猫ちゃんも大好きですが、大型犬も飼いたい気持ちもあり将来的には戸建がいいなぁと思う気持ちもまだまだあります。
ただ、当初の目的であった「猫と暮らす」が来年から実現しそうなのでまずそこから目を向けてネコと和解します!楽しもうと思います!
最後に
ここまでお読みくださりありがとうございました!
これから家を買おうと考えている方、ただの読み物として読んでくださった方、いろいろいるかと思いますが少しでも暇をつぶせたり、お役に立てたのであれば幸いです。
住宅購入のリテラシーって高めるのがすごく難しい(何度も経験することではないので)と実感しており、今回の話を書くことに決めました。
リテラシーがないなりにいろいろ人に聞いたりして前に進むことができたので、ぜひ先輩方に「教えてください!」って言ってみると意外に皆さん苦労話とかも聞けるかと思います!
ファンズの「住宅部」というチャンネルは不動産事業を担う不動産のプロもいるチャンネルですし、すでに住宅購入経験のあるメンバーも多く入っているチャンネルなので頼もしすぎる。
私もそこで相談したりtipsを得たりしたわけですが、そんなファンズの宣伝をしてもよいですか!?
お約束
ファンズはいろいろなポジションを募集しています!!!
私と同じQAはこちら!
全社的なものはこちら!
カジュアル面談前に情報収集したい方にはぴったりなのがこちら!
唐突な宣伝すみませんでした 笑
Xの方でも随時いろいろPOSTしていくので、ぜひフォローしていただければ幸いです!
それでは最後にサンタさん🎅にほしいものをお願いして終わろうと思います!
サンタさん!meta quest3 をおねがいします!
それではまた次の記事でお会いしましょう~!
SHIO@fundsの中の人
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