【短編小説】 恋心/セダム
昨夜の大雨が嘘のように、青空が広がっている。
冬にしては暖かい朝で、朝に弱い私でも今日は早く目が覚めた。
『私の子どもたちは元気かな』
カーテンを勢いよくあけ、気だるい体を起こさせる。
「おはよう、今日も元気だね」
土と葉の状態を確かめ、昨夜の強風の影響はなくて一安心。
朝食をたべながら、テーブル上の多肉植物に目をやる。
『そろそろ喉が乾いたかな』
葉挿しで育てている方はなかなか芽が出ない。
大体1ヶ月くらいといわれているけど、今は冬だからなのか。
『もう少し室温をあげとこうか。』
朝のルーティーンが終わったところで仕事に出かけてゆく。
満員電車に揺られ、約1時間の通勤。
今日も1日が始まる。
「晴れててよかった」
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