「7つの習慣」を読み解く- ② ボクたちのパラダイムシフト
さあ、土曜日だ。
土曜日のテーマは「個人の成長」だ。人が成長するために役に立つ情報や書籍をピックアップしていこうと思っている。
現在はスティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」を読み進めながら、そこにボクの思考やエッセンスを加えながら解説している。
ご興味おありの方はお付き合いいただけると幸いだ。
習慣とは知識とスキルと意欲の交差地点
さて、7つの習慣の「習慣」の部分だが…
コヴィーはそれを「知識」「スキル」「意欲」の交差地点と定義している。
・知識は「何をするのか、なぜそれをするのか」（What / Why）
・スキルは「どうやってするのか」（How）
・意欲は「それをしたいという気持ち」（Wants）を示す。
人生において効果的な習慣を身に着けるにはこの3つが必要だと…
あれ？
ボクはこのストラクチャーを知っているぞ。
これはMVV（ミッション・ビジョン・バリュー）の構造だ。
ミッションは会社の存在意義を表すもので、なぜそのビジネスを行うのか「Why」を定義する。ビジョンは会社の目指すべき理想の姿を現すもので、何を目指すのか「What」を定義するわけだから、この2つがコヴィーの言う「知識」部分に相当する。そして、バリューはどのようにビジョンを実現するのかを表現するので、ここで「How」を定義する＝つまり「スキル」部分に相当する。
そして、意欲は「Wants」だ。
ビジネスであれば「Wants」は顧客が求めるものであり、Wantsによって顧客はどのような行動を起こすかを決定する。コヴィーが提唱する「習慣」という側面で見るならば、それは外的なものではなく、内から沸き起こる「欲求」であるべきだ。
MVVと購買行動の例
うん。なんかスッキリしたな。
企業のMVVが明確になっていると、それに共感する人が現れる。その人が持っているWants（Needsでも良い）が、その企業のプロダクトにフィットすることによって、その人はその企業のファンになり、購買という行動につながる。
例えば、ファーストリテイリングのMVVはこんな感じだ。
ファストリ（ユニクロ）は、このMVVに従って製品を作っていく、そしてそれに共感した多くの人が製品を購入するという行動を起こし、さらにその行動を継続させる（リピーターになる）。
この「7つの習慣」は「各個人が自分の中でパラダイムシフト（その時代において当然と思われていた認識や思想、価値観などが劇的に変化すること）を起こしていくことが重要である」という考えが軸となって進んでいく（はずだと思っているけど合ってる？）。
コヴィーは、知識やスキルを蓄えることによって、自分自身のあり方が変わる。あり方が変わることで視点が変わり、新しい欲求が生まれる。そしてまた新しく得た知識やスキルによってさらにあり方が変わり、さらに視点が変わっていく…という上昇スパイラルを推し進めていくことが幸せを創り出すのだと説いている。
ユニクロが起こしたパラダイムシフト
ユニクロは、柳井正氏によって設立された日本の衣料品会社だ。1984年に創業したが、創業当初（まだ、Unique Clothing Warehouseと名乗っていた頃）は、お世辞にも良い製品を世の中に出していたとは言えなかった。しかし、ユニクロはSPA（Specialty store retailer of Private-brand Apparel）モデルの採用による低価格戦略、流行に左右されないベーシックなデザインと豊富なカラーバリエーション、ライフスタイル提案型のストアなどの導入（ユニクロ自身のあり方を変えること）によって、多くのファンを獲得すること（人に行動を起こさせること）に成功した。
そう、ユニクロは自分たちのあり方や視点を変えることで成長し、それによって日本の衣料業界にパラダイムシフトを起こしたのだ。そしてそのパラダイムシフトは今や世界へ波及している。
ボクたちのパラダイムシフト
ボクたちがユニクロのようになれるわけではない。
日本のパラダイムを変革するような影響力は持っていない。
だけど、誰だって自分自身の内面でパラダイムシフトを起こすことは可能だ。あり方を変え、視点を変え、それによって自分自身の行動を変えるんだ。それは上昇のスパイラルを生んで自己成長につながり、最終的に欲しい結果を手に入れるためのプロセスになるのだ。
うーーん。
またかなり寄り道をしてしまった…
「7つの習慣」の内、まだひとつ目の習慣にも到達してないんだが、こんなペースで大丈夫なんだろうか…(笑)
（続きはまた来週）
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