![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147967990/rectangle_large_type_2_aca4e04a86422c584398a724d685780b.png?width=1200)
ヘッドライト点けないマンとウインカー出さないマン
さあ、日曜日だ。
日曜日はボクが書きたいことを勝手に書く日だ。
お気楽にお付き合いいただきたい。
ヘッドライト点けないマン
時折、夜間にヘッドライトを点けないで走っている車を見かけることがある。都内だと街灯が多いので、ヘッドライトが点いてなくても見通しは良いのだろう。
本人は前が見えていて、あまり違和感はないんだろうが、周囲の他の車は怖いのだ。特に後ろに付けられるとめちゃめちゃ気になって、なんとかしてその車と距離を取ろうとすることが多い。「ヘッドライト点けないマン」が対向車の場合、パッシングしてみたりするが、それで気づいたかどうかわからないまますれ違うし、平行して走っていると、なかなか無灯火であることを伝える術がなかったりする。
ウインカー出さないマン
「ヘッドライト点けないマン」はうっかりミスの人だと思うが、ウインカーを出さずに車線変更する人はなんなんだろう。うっかりウインカーを出し忘れたってことはないと思うので、やっぱり「ウインカーを出すのが面倒」ってことなのだろうか。それとも「ウインカー出さずに車線変更するオレってカッコいい!」と思ってる人なんだろうか。
操作としては、ハンドルについているウインカーのレバーを上か下かに押すだけの作業だ。ボクがこれまで見てきた「ウインカー出さないマン」は、車線変更先の他の車両がいるかどうかはちゃんと確認しているようなので、比較的ベテランのドライバーが多いように思う。そうなると、彼は(法令でやるべきと決まっている)レバーを上げるか下げるかという(特に大きな労力が必要なわけでもない)ほんのわずかな動作を、意図的に「やらない」という選択をしているということになる。
習熟度とアナーキズム
ボクはこれを「習熟の問題点」だと考えている。
せーので何かを始めて、まだその作業に慣れない頃、作業者の内の数%の人は一般的には考えられないようなミスをする。それは場合によっては大事故につながりかねないミスだ。そして習熟度が上がってきたら、その内の数%の人がアナーキズムに走るようになる。
それが「ヘッドライト点けないマン」と「ウインカー出さないマン」だ。
この二者は、どちらも「やるべきことをやらなかった」という点で見かけは似ているが、内容は全く正反対だ。
それは「受動的にやらない」のか「能動的にやらない」のかの違いだ。「受動的にやらない」人に対しては、その人がやるべきことを明確にし、それを忘れたりしないような仕組みを作ってあげれば解決する。しかし「能動的にやらない」ことを選択している人に、その(やらない選択をした)ことをやらせるのはとても難しい。そしてどんな組織であっても、そういうアナーキズムを持って「能動的にやらない」選択をする人は数%存在するものだ。
テクノロジーの進歩が引き起こす問題
最近はテクノロジーの進歩により、「オートライト」や「ワンタッチウインカー」といったドライバーをサポートしてくれる機能が普及している。ちなみに、オートライト機能は2020年4月以降に販売された車には標準搭載されることが法令で義務付けられ、周囲の明るさが1000ルクス未満になると点灯し、7000ルクス以上になると消灯するよう定められている。ワンタッチウインカーは、法令で義務付けられてはいないものの、欧州車を中心に普及が進んでおり、(賛否両論あるが)搭載される日本車も増えているようだ。
テクノロジーの進歩は「受動的にやらない」人のミスを減らす効果はあるだろう。しかし「能動的にやらない」選択をする人を見つけづらくしてしまうものだと思っている。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
最後まで読んでくださってありがとうございます。
これまで書いた記事をサイトマップに一覧にしています。
ぜひ、ご覧ください。
<<科学的に考える人>>