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「賢い人の秘密」を読む - ③知性は鍛えることができる

さあ、土曜日だ。
土曜日は、哲学的な目線で、精神・社会・人生などの形而上的な世界の原理を探求していこうと考えている。

現在はクレイグ・アダムスの「賢い人の秘密」を読み進めながら、ボクが受けたインスピレーションを言語化して書き連ねている。

ご興味おありの方はお付き合いいただけると幸いだ。


古代ギリシャの哲人たち

古代ギリシャの市民は暇を持て余していたんだそうだ。
当時(今から2,400年くらい前)の都市国家(ポリス)においては、奴隷制が発達しており、労働や日常の雑事は奴隷がやることと位置付けられており、哲人と呼ばれる人たちが昼間っから「万物の根源」や「魂とは何か」「死とは何か」など、喧々諤々の議論を戦わせるのがブームになっていたようだ。

それから100年以上をかけて、そういった思想は体系化され、主義主張の分化が進み、学校のようなものが出来上がったようだ。そういった流れの中で、名を馳せた哲学者の系譜があり、この本でクレイグ・アダムスがフォーカスするアリストテレスはプラトンの弟子で、プラトンはソクラテスの弟子だった。

知性は鍛えることができる

そう考えると、やはり「優秀な人から学ぶ」ということは大事だ。
アリストテレスをはじめとする当時の哲人たちは、それぞれの師に就いて教えを乞い、生涯を懸けてそれぞれの世界観を作り上げたわけだが、現代のボクたちは、一日中考え事に耽ったり、毎日誰かと議論を繰り返して暮らせるような環境に置かれていない。

しかし幸いなことに、当時の哲学者たちが議論し体系化した内容は記録に残されていたわけだ。それを解析していくことによって、古代ギリシャの人々も現代の我々も頭の中で起こっていることに違いがないことがわかっている。そして、人の知性が生まれつき備わっているだけのものではなく、鍛錬して成長させることができるものだということも…

言語化と論証

知性が高い人…
これはなかなかに定義が難しい。

ひとつは、人と違う新しい視点を持てること。そして、その視点(つまり思考)について語ることができる人だ。また、抽象的な法則の中に一定のパターンを発見することができる人、不確実で曖昧な世界の中に何らかの因果関係を発見し、その正しさを検証することができる人だと定義できるだろう。

アリストテレスは「論理的に話せない人は草木同然である」と言ったらしい。そして「思考法を変えたいと思うなら、包括的なアイデアを理解していること、説明できることが大切だ」とも。

そうであるならば、アリストテレスがその概念を発見し、体系化したと言われる「論証(論理や推論を含む)」について、次回以降ひとつずつ検証していこうではないか。


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