「賢い人の秘密」を読む - ④レトリック(修辞法)と論証
さあ、土曜日だ。
土曜日は、哲学的な目線で、精神・社会・人生などの形而上的な世界の原理を探求していこうと考えている。
現在はクレイグ・アダムスの「賢い人の秘密」を読み進めながら、ボクが受けたインスピレーションを言語化して書き連ねている。
ご興味おありの方はお付き合いいただけると幸いだ。
レトリック(修辞法)と論証
賢い人の話には説得力がある。
なぜなら、賢い人は論じる技術を知っているからだ。
その論じる技術はアリストテレスが体系化したもので、現代でも「レトリック(修辞法)」と呼ばれ、活用されているものだ。
同時に、賢い人は、論じられる際に相手が発した言葉の裏に存在する論理の構成を探っている。
それが論証だ。
なぜ賢い人の話には説得力があるのか
つまり賢い人の話し方とは、
言葉を発する際は、持っている情報の断片を論理的(妥当性が保証される法則や形式に沿って)につなぎ合わせて聞き手の理解を深めようとし、逆に言葉を受け取る際には、その言葉の基になっている情報が正しいものか、そして論理が本当に妥当性が保証されているのかどうかを論証し、それを自分の論理に組み込んで、次の新しい言葉を組み立てているのだ。
もちろん、論理的(ロゴス)であることだけでなく、感情を込めて(パトス)話すことや、その人自身の信頼性(エトス)が高いことが加われば、その人の発する言葉はさらに説得力は高くなる。
それらが、ごく自然に行われているのが、賢い人の話し方だろう。
(続きはまた来週)
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